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ケータイ刑事銭形愛13話 [ケータイ刑事]

本来ならば、今回は第12話のはずなのだが、MBSが「銭形雷」をお休みしたため、その代打で12話を記した(5/23です。)ので、今回は13話である。その第13話の物語は「カメラは見ていたワンシーン・ノーカット ~BS-i連続殺人事件~」である。これは「ケータイ刑事」だけではなく、(放送当時で)50年になる日本のTV史に残る大傑作でもある。何せ、30分番組のドラマを1シーン・ノーカットという形で作ってしまった物語であり、いつもの前振り(のコント)から始まる部分から、BS-iの宣伝、事件発生から謎解き、犯人逮捕、そして最後のオチまで、しかも途中で語られる回想シーンまでもが1シーンとして繋がっているのである。(これは凄い!)舞台劇であれば全1幕という作品であれば1シーンと言うことになるが、本作はテレビという特長を生かして、いくつかの部屋を舞台にしていて、それが変わっていくという舞台劇では出来ないことが行われている。とにかく、これはTVドラマ史に残る大傑作である。それでは本編に行きます。

いつもの東京の夜景で始まるオープニングとは異なり、愛ちゃんをセンターに、警官たちが横一列に並んで行進するという映像で始まり、「今回の事件は、日本、いや、世界ミステリー界初の試みにチャレンジした超スペシャルバージョン。では、華麗なるの推理ショーの幕開けといきましょう」というナレーションが入る。(で、本放送の時はここでCM、経過時間は僅か40秒ということで、この後はCMが入らずに25分ちょっとの本編を一気にということになる。→このパターンは後の「銭形泪・1st.9話」の公開収録の回、「銭形零・1st.12話」の耳で楽しむハイビジョン・ドラマの回のがあるが、長いシリーズの中でも都合3回しかないことです。でも、やはり「銭形愛」がその最初と言うことで、パイオニアという地位は「銭形愛」ですね。)

「今回のケータイ刑事 銭形愛は、ワンシーン・ノーカットでお送りいたします。」というテロップが出て、それが語られると、カチンコ(「熱血刑事24時」と書かれている。)が登場してスタート。

BS-iのディレクター・平野俊一がハイテンションで登場し、BS-iを飛び出すと、表にはサングラスをした五代さんがいて、「おはようございます」と挨拶をして握手をする。これに「警視庁の五代潤です」と自己紹介する五代さん。「初めてのテレビなので緊張しています」と言っている五代さん。(この後、ちゃんでも、ちゃんでもTVに出るということで色々とやってくれることになる五代さんですが、この時はまだ壊れていませんでした。)そこに「五代さ~ん」と愛ちゃんの声がする。で、愛ちゃんの姿を発見した五代さんは「お前、こんな所で何やってるの?」と問う五代さん。愛ちゃんはニコニコと笑顔いっぱいでいる。で、「警視庁熱血刑事 密着二十四時」という番組でTVに出るということを説明する五代さん。が、愛ちゃんは「熱血というのは違うと思う...」と突っ込む。が、それを無視する五代さんたち。で、愛ちゃんは「私もTVに出たことないからTVに出てみたい」と言うと両手でVサインをしてカメラに向かって「イェ~イ」とハイテンション。(こんなにも弾けた愛ちゃんは今回だけでする→こういう所は普通の女子高生です。)が、五代さんはそんな愛ちゃんを「引っ込めというの、お前」と言って愛ちゃんを後ろに片付け、平野は「誰です?このガキんちょは?」と問う。で「近所の小娘ですよ、関係ありません」と邪魔者扱い。で、「小娘か」「帰りなさい」と切り捨てられる愛ちゃんは「五月蠅い!」と言って拗ねた表情をする。(こういう表情の愛ちゃんも珍しい... →でも、可愛い)

そこにオープンカーが走ってきて「五代さん」と言う声がする。停まった車から降りてきたのはBS-i社長の城井俊一郎であり、五代さんに話しかける。(その後ろで、ちょっかいを出す愛ちゃんを追い払おうとする平野。こんな愛ちゃんの姿は今回だけです。)で、話をしながらBS-iの社屋に入っていく城井は、ここでBS-i(BSデジタル放送)の宣伝をする。(→2000年12月1日から放送が始まったBSデジタル放送ですから、この物語の本放送時ではまだ満2年を向かえて3年目に入った所で、まだまだ知名度の低いニューメディアでした。)で、「BSは16:9のハイビジョン。ワイドな画面で全国の家庭に電波を届けている。しかも、デジタルハイビジョンで無料放送。チューナーとアンテナさえあればいつでも見ることができる。」ということで、短時間では上手くまとめられている宣伝です。で、宣伝をすると社長は社屋の中へ。尚、この時、入口にあるTVには「銭形愛」のOPの映像が流れていて、愛ちゃんが色々と嬉しそうに振る舞っていました。

平野が「そろそろスタンバイ、お願いします」と言い、一ツ木通りを欠け向ける五代さんの姿を撮影したいということで、再び表に出る五代さんたち。そこに警官たちが駆け寄ってきて何かが始まる。が、これは仕出しの役者を使っての逮捕劇ということだった。(が、それを知らない五代さんはマジで犯人に立ち向かっている。)愛ちゃんは完全に一般の観客になっていて、色々とうけまくっている。(愛ちゃんにちょっかい出させないように気を遣う平野が面白い。)で、「やらせ」ということを語り、リハが終了ということで、社屋に入っていこうとする平野と五代さんたち。

そこに「警視庁から入電中」と、愛ちゃんの携帯に事件を知らせるメールが届いた。携帯を見た愛ちゃんは「事件ですよ。事件みたいですよ」と言って五代さんたちを呼び止める。(それにしても、事件なのに本当に嬉しそうな顔をしている愛ちゃんです。)で、五代さんたちは愛ちゃんの所に戻ってきた。港区赤坂5丁目、BS-iで殺人事件発生の通報。現在、詳細を確認中。直ちに現場に急行せよ、ということだったが、これに「BS-i?」「ここだよ」ということで混乱する五代さんたち。一方愛ちゃんは実に嬉しそうで、大きく頷くと「行きましょう」と行って社屋に駆けて行った。

本日は日曜日ということで、会社の方はお休みということで、人の姿は殆ど無い。(流石は低予算作品です。上手い設定で人を少なくても納得できるように展開させてくれます。)受付を通って中に入ると壁にあるポスターを見て「ケータイ刑事銭形愛」というのを見て、立ち止まってしっかりと口にする五代さん。(これも宣伝の一環ですが、本作を見ている人に宣伝しても、余り意味がないように思いますが...)

で、社内に入った愛ちゃんたちに「こっちです」と言う女性陣の声がする。で、彼女たちが「社長室!」と言うので社長室に入ると、城井社長が椅子に座った状態で、心臓を一突きされて死んでいた。で、五代さんは「現状保存だ」と素早く指示を出し、「第一発見者は?」と尋ねる。これに「私です」と行って手を挙げたのはアナウンサーの大脇利枝であった。(で、美人ということで鼻の下を伸ばす五代さんでした。)

彼女はプレビュー室にいて、そこを出たら社長が倒れているのが見えたということで、プレビュー室を確かめる五代さん。続いて「そちらの小太り」と言ってドラマプロデューサーの鈴本早苗に話を聴くと、プレビュー室の隣の小会議室で脚本家マコリン(これは林誠人先生のことでしょうね...)の原稿待ちをしていた、と証言する。更に、もう一人の女性、宣伝部の中尾ミカに話を聞くと、少し離れたデスクで「2月から始まる新番組「怪談新耳袋」」の広報資料の作成をしていた、と証言する。で、3人は犯行の様子は直接見ていなかった。そうしていると愛ちゃんが柴田さんを引き連れて「鑑識が到着しました」と言って戻ってきた。で、柴田さんは「検体はどこに?」と言い、鑑識班が社長室へ向かう。柴田さんは「死体は嘘をつかない。嘘をつくのはいつも生きている人間だ・け・だ」と言ってから社長室に向かい、そして鑑識作業を始める。(やっぱり、一言言って美味しい所を持っていこうとする柴田さんです。)で、愛ちゃんは警備員の話で、社長がオフィスに入ってからは誰も出入りをしていない、出入り口は一つしかない、ということを伝える。これに五代さんは「あの3人が怪しい、ってことじゃないか」と言うと「それではこれから事情聴取を行います。皆さん一人ずつ、ゆっくりと話を伺いしましょう」と3人の女性たちに向かって宣言する。これに「事情聴取?」「疑われているの?」ということを口にする女性陣。一方愛ちゃんは携帯を開いて、周囲の写真を撮り始めていた。(マイペースで捜査開始です。)五代さんは女性陣から反論を受けてタジタジに。で「やってられない」「帰ろう」と言う女性陣に、「3人の中に犯人がいるってことだ」とズバリ言う五代さんだった。

一方、愛ちゃんは「丹羽多聞アンドリウ」と札のある机(机にはあおいちゃんの写真がちゃんとありました。)を調べていたが、山積みされていたビデオテープを倒してしまう。(「たばたたもんアンドリウ?」と正しく読めない愛ちゃん。やはり漢字は苦手の様です。)そんな中、愛ちゃんの側にいた中尾が「あなたじゃないでしょうね、犯人」と大脇が口にする。で、いつも社長から「宣伝が足りない」と怒られていたこと、昨日もキャバクラ上のように街頭でチラシ配りをさせられていた、ということが分かる。これに中尾は大脇の元にやってきて反論し、ハイビジョンはシワがはっきり映るから、これ以上シワが増えたらクビだと城井社長に(大脇が)言われていたことを暴露する。(これに「どこにシワがあるの?」と五代さんに確かめる大脇は甘い声を出す。)そうしていると鈴本が「どっちでもいいんだけどさぁ、やっちゃったならやっちゃったで早いこと謝っちゃいなさいよ」と口を出す。が、最初に鈴本のことを「小太り」と言った五代さんは「謝って済む問題じゃないだろう」と激しく言う。(これは正論ですけど、人を選んで言う五代さんですから...)更に大脇が、鈴本が作るドラマは難解でわかりにくいと社長から言われていたことを口にする。で、3人は実に騒々しく、アンタがやった、という罵り合いになり、五代さんはその仲裁係に...

そんな中、愛ちゃんはマイペースで捜査を続けていて、騒いでいる4人に「すいません、すいませ~ん」と割って入り、一つだけ綺麗に整理された机の理由を尋ねる。で、その席の人は先月クビになったと鈴本が語る。彼は営業の高久保という男であり、BS-i は有料放送だと言って視聴者からお金を騙し取っていたことが社長にバレてしまい、クビになったのだった。また、その時、「社長を殺してやる」と言っていたと大脇が証言する。ということで、大脇、中尾、鈴本の3人に高久保を加えた4人には全て動機がある、ということになる。

そうしていると、愛ちゃんが座っている高久保の席だった上にある電話が鳴った。愛ちゃんはそれに素早く出る。「銭形さん、見つかりましたよ、凶器のナイフ。大会議室です」と伝える電話の声の主は柴田さんだった。で「今行きます」と愛ちゃんは返すと、電話を切り、大会議室に向かった。(五代さんと3人の女性も走って愛ちゃんを追っていきました。)

大会議室、aiちゃん(これはこの物語が放送された当時のBS-iのキャラクター人形です。)が机の上にあり、そこに血の付いたナイフがあった。が、指紋は出てこなかった。愛ちゃんは殺害現場は隣の社長室なのにこんな所に凶器のナイフがあるのはおかしい、と疑問を口にする。これに五代さんは「これは復讐だな」と言う。これは社長とBS-iに対する復讐で、高久保が怪しいと結論を出し、連絡させる。で、平野が携帯を使って電話を掛ける。が、高久保は電話に出ず、イライラする平野。また、隣の方から電話の着信音が響いてきた。で、それに気づいた愛ちゃんが大会議室を出て着信音がする方に向かう。で、五代さんたちもこれに続く。で、ロッカーの中からその着信音が聞こえてくることを確認する五代さん。

愛ちゃんはそのロッカーの扉を開ける。すると胸にナイフが刺さった男が愛ちゃんに向かって倒れてきた。で、3人の女性たちは「高久保くんだ!」ということで、高久保だった。愛ちゃんは振り解くように高久保を突き放すと、よろよろとしながら、右手に何かを握りしめていて、それをクルクルと弧を描くようにすると、力尽きて倒れた。(女性陣は「マクってこと?」と業界用語を口にする辺りは、やっぱり業界人です。)

五代さんは直ぐに救急車を呼ぶように指示するが、柴田さんが高久保を診て「13時20分、死亡確認」と、高久保が死んだことを確認した。すると「社長の次は高久保か。どうなっているんだこの会社は?」と口にするが、この後(「銭形舞」以降)もBS-iではやたらと事件が起こるのですよね。

そんな中、愛ちゃんは高久保の右手に握られていた紙を広げると「遺書みたいですけど...」と口にする。(中身はこれから目を通すという所でした。)が、五代さんは「自殺か」と決める。愛ちゃんはその文面話読み上げる。「城井社長は何もわかっちゃいない。BS-i に俺がいないのは、バカルディに三村、海砂利に有田がいないのと同じくらい大きな損失だ。こうなったら、俺をクビにした社長を殺して俺も死んでやる。サヨナラの大仏だけが人生だ(笑)。ほんじゃ、まか」この文面にある「バカルディ」と「海砂利」の意味が分からない五代さんに「それ、お笑いグループです」と愛ちゃん。更に大脇が、高久保は営業に来る前はバラエティ担当だったと語る。更に、鈴本が「高久保くんらしい文章ね」、中尾が「凍り付くようなギャグ、好きだったから」と補足的に説明してくれる。これに愛ちゃんは「五代さんと同類か...」とまとめてしまう。(でも、愛ちゃんも(ギャグに関しては)同類ですよね...)で、遺書に破ろうとした跡があることに疑問を抱く愛ちゃんは「匂う、悪の香り

すると五代さんが手を叩いて「分かったよ、この事件の謎」と言う。で、カメラに向かって「謎は解けたよ、ワックスくん」とカメラ目線で言う。(「ワトソン…」と言う愛ちゃんだったが、「いいんだよ、そんなことはどうでも」と切り捨てる五代さん。)そして「私、熱血刑事・五代潤が事件のからくりを説明します」と言って、カメラの向こう側にいる視聴者の為に説明を始める。

高久保はロッカーの中に潜んでいた。社長が帰ってくると、ロッカーから出て行って社長を殺害し、誰にも気づかれないように、またロッカーの中に戻った。で、ロッカーの中で自殺をし、遺書がその事実を如実に物語っている、と豪語する五代さんだったが、愛ちゃんは「凶器隠してないじゃん」「(説明)出来てないよ」「語ってない」と一人小声でツッコミを入れていた。で、五代さんは「会社をクビになった男が興した悲しい悲劇としか言いようがありません」とまとめる。これに愛ちゃんは「嬉しい悲劇があるんかい」そんな中、五代さんは自分で締めると「カット」と言って平野と抱き合って、事件を解決したということを誇らしげにしている。で、拍手する3人の女性陣と平野の間では「良かった」という安堵感に満ちた世界になる。

が、愛ちゃんは頭を抱えていた。で、一同の前に移動すると、平野と女性陣にはあっちに行くように言い(「帰ってはいけません」と釘を刺しておくのも忘れません。)、「五代さんには用事があります」と言ってお小言を言う上司の姿になる。で、五代さんに「あんなこと言っていいんですか」と言う愛ちゃん。五代さんは「事実を話しただけ」と言うが「事実って、全然違うと思う...」と愛ちゃん。で、「高久保さんは犯人じゃありません」と言って、五代さんに質問を開始する。高久保が犯人なら、どうしてわざわざ大会議室のaiちゃんの所に凶器を置いていたのか?(「復讐でしょう」と流す五代さん。)「凶器は自分で持ち帰って処分した方が安全でしょう」(反論できない五代さん。)遺書には破ろうとした跡がある。自分で書いた遺書ならどうして破る必要があるの?(自殺したときに苦し紛れで...と言う五代さん)そこに柴田さんが現れ、高久保に刺さっていたナイフからも指紋が検出されなかったことを告げる。で「謎は深まるばかりだね...」と言って退場。愛ちゃんは「やっぱ、おかしいですよ」と言い自殺ならあのナイフから高久保の指紋が出てくるはず、と言う。で、五代さんは「他に誰か犯人がいるってこと?」と尋ねると「おそらく」と愛ちゃん。すると五代さんは「それはまずいでしょう。ビデオ、撮り直さなくっちゃ...」と言って慌てだして平野を呼ぶ。

愛ちゃんは「そういうことじゃないでしょう。犯人を挙げることが先」と言って五代さんを窘める。(やっぱり愛ちゃんは五代さんの上司です。)そして、高久保が右手を回したように腕を動かして「これ、何に見えますか?」と五代さんに問う。愛ちゃんは、これは高久保が何かを伝えようとしたメッセージだと考えたのだった。で、五代さんが「あの3人の女性の名前、覚えている?」と言って、高久保が伝えようとしたのは「O」というアルファベットであり、大脇だと結論づける。そしてカメラ目線で「謎は解けたよ、ソックスくん」と言い、大脇が犯人だと決めつける。そして「可愛い顔して、色仕掛けで俺を騙そうとしやがったな、この野郎」と言って怒りながらみんながいる方に歩んでいく。が愛ちゃんが「ちょっと待って下さい」と待ったを掛けると「大脇さんに犯行は無理ですよ。だってずっと私たちと一緒にいたんですから」と言う。で、「いた」ということで納得する五代さんは「誰が犯人なんだよ?」とお手上げ状態に。で、愛ちゃんは遺書の文面を再度考え、「バカルディ」「海砂利」が引っかかる。更に、高久保のやったように腕を回すと「トンボじゃない」と言う五代さん(BS放送の衛星の模型を手にしていて「トンボに似てない?」というところから...)の言葉の「トンボ」、更に「トンボ…TONBO」の「T」、「五代…GODAI」の「G」から閃き「分かった」と口にする。そしてカメラ目線で「謎は解けたよ、ワトソンくん」と言うと笑顔を見せて去っていき、一同がいる方に歩いていく。

これに「ワトソンくんって、一体それ誰なんだよ」と尋ねる五代さん。そこを通りかかった柴田さんが「トム・ワトソン」と言い、あの有名なプロ・ゴルファーの名前を口にする。(ここから「ワトソンは誰?」という「ケー刑事」の大きな謎が色々と動いていくことになります。)

五代さんは愛ちゃんの後を追い、「この中に犯人がいるってことだな」と尋ねる。で「ええ」と答える愛ちゃんの言葉を受けると「えっ?」「誰、誰?」とまたも五月蠅くなる3人。で、五代さんが鈴本を指さして「小太り、お前だろう」と言い、鈴本が犯人だということになる中尾と大脇。

そうしていると、モニター用として7台並んだテレビに愛ちゃんのアップが映し出され(7台いずれの映像も分グルが少しずつ違うということで、やはり凝っています。)愛ちゃんの口上が始まる。「愛の光で闇を討つ。…火傷するよ」と決め台詞を決めると「犯人はあなた、新目さん」と語り、説明を始める。高久保が死ぬ間際にやっていたのは「O」じゃなく「C」であり、これは「CAMERA」の「C」だった。で、新目は高久保と一緒に社長を殺した。そしてその罪を高久保に被せるために自殺に見せかけて殺した。するとカメラマンの新目光明が「冗談はよしてくれよ。俺は最初から最後まであんたたちと撮っていたんだよ。その俺がどうやって社長と高久保を殺せると言うんだよ?」と反論する。

すると愛ちゃんが説明をしてくれる。「最初に私たちを撮っていたのはあなたじゃありません。高久保さんです」すると五代さんが「高久保が撮っていた?」と驚く。愛ちゃんの説明は続く。新目は妻子世からロッカーの中に隠れていて、そして社長を殺し、ナイフを大会議室に置いて、ロッカーに戻った。(ここからが圧巻で、回想シーンに突入。フィルターを掛けて回想ということを演出するが、カットされずにワンシーンの物語は続いていく。)ナイフを大会議室に置いたのは高久保と入れ替わるためで、大会議室で凶器が見つかれば全員そちらに行く。高久保と入れ替わることは最初から話し合っていて、高久保はカメラを相手新目と入れ替わった。ロッカーにやってきた高久保はそこで新目によって自殺に見せかけてナイフを刺され、新目が用意していた遺書を持たされた。ロッカーの中で高久保は騙されたことに気づき、遺書を破り捨てようとした。で、愛ちゃんは「これが事件の全てです。違いますか」と締めると、映像は(元の)現実に戻る。

五代さんは「遺書がちぎれていたのはそのせいか」と愛ちゃんの説明に納得する。これに新目は「証拠は、証拠はどこにあるんだよ。俺がやったという物的証拠は?」と言い逃れようとする。が愛ちゃんが「あなたのポッケの中、血の付いたハンカチ」と言うと、五代さんが「おい、動くな」と言って新目に詰め寄り、抵抗する新目から血の付いたハンカチを取った。で「血痕だな」と言う五代さんを突き飛ばして逃げる新目。で、直ぐに追いかける五代さんと愛ちゃん。

オフィスの中を逃げる新目だったが、結局、愛ちゃんと五代さんに挟み撃ちにされて「はい、そこまで」(と五代さん。)新目は「上手くいくと思ったんだけどなぁ...」と漏らすが観念した。で、五代さんが「どうして社長を殺したんだ?」と動機を尋ねる。すると新目が語る。今年の正月特番を撮るために2年間シベリアに行き、凍傷になっても寒さと戦い、素晴らしいドキュメンタリーを撮ってきた。が、社長はそれを番組にしないと言った。そんな理不尽な話があるか、ということで殺害に至ったのだった。

すると、大脇が「その話、知ってるんですけど...」と話に割り込んできた。新目は4:3で撮ってきて、しかもハイビジョンで無かったのだった。で、この話は社内では有名なようで、3人の女性陣が「BSは16:9でハイビジョン、しかも無料放送です!」と、しっかりと宣伝までしてくれる。ということで、新目は自分のミスで社長を殺したのだった。

そんな新目は愛ちゃんに「どうして俺がやったって分かったんだ?まさかあの「C」っていうあれだけじゃ無いだろうな?」と尋ねる。すると「あなたは大きなミスを犯しました」と言う愛ちゃん。「ミス?」とそれに気づかない新目。で、愛ちゃんが説明する。遺書に書いてあった「バカルディ」と「海砂利」は新目がシベリアに行っている2年間の間に「さまぁーず」と「くりぃむしちゅー」にコンビ名を変えている。この間までバラエティ担当だった高久保がそんな間違えをするはずはない。これを聴いた新目は「知らなかった...」と呆然となり、膝を落とした。で、五代さんが新目を逮捕しようとする。が、その時「愛ちゃん!」という平野の声がして、そちらを見る愛ちゃんと五代さん。

「逮捕の瞬間、一発くれる」と言う平野に「あたし?」と言う愛ちゃん、「違うでしょう、それ」と文句を言う五代さん。で、愛ちゃんが新目を逮捕すると、「「ケータイ刑事 密着24時」タイトル変更!」と平野。愛ちゃんは笑顔を浮かべると、カメラに向かって敬礼をして「ご苦労様でした」と言うと、新目を連行していく。(3人の女性陣の前を通っていく時、3人は拍手していました。)が、納得できない五代さんは「なんで美味しい所、持っていくんだ」「俺が主役だっていうの、約束違うよ」とカメラ名向かって次々と文句を言う。が「ケータイ刑事 24時」と書かれた(修正された)カチンコが五代さんの目の前でカチーンとならされて「はい、カット」で「何、これ?」と不満げな五代さんでした。そして、テロップで「以上、ケータイ刑事 銭形愛。ワンシーン・ノーカットでお送りいたしました。」とでて終わり。(今回はいつもの「」というものは出ませんでした。→・1話に次いで2度目ですが、この後、こういうことになったのは「・2nd.14話」「・2nd.9話」「・1st.25話」「・2nd.12話」という前後編となった物語の「前編編」だけで、事件を解決した後としたらありません。)

今回の物語は、とにかくアイデアの勝利である。回想シーンまでもをワンシーンの中でやってしまうのは凄い所である。これによって「ケータイ刑事」は確実に新たな次元に突入することになり、この後も色々と「BS初」の試みをやるようになりました。ということで、シリーズの中でも「・1話」と共に重要な物語です。

次回は第14話「どすこい!フンドシ湯けむり殺人事件」である。本放送は2003年1月5日ということで、新年一本目の物語である。ということもあってか、いつもの東京ではなく、旅先でのお話であり、「ケー刑事」の中では珍しい物語です。2時間ドラマのようなサブタイトルですが、残念ながら愛ちゃんの入浴シーンはありません。(銭形姉妹にそういう所を求めてはいけません。すれていない極普通の女子高生なんですから...)尚、次回は「銭形愛」の中ではコメディ色も強い一本です。

 

 

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