KNACK『SERIOUS FUN』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1991年に発表された5th.アルバムである。KNACKと言えば1979年の年間No.1ヒットとなった『My Sharona』があまりにも強烈であって「一発屋」の代名詞のようになっている彼らであるが、ヒットに恵まれなくても活動の方は地道に続けていて、シンプルながらもエネルギッシュなサウンドは変わらず、円熟味が増してきたサウンドを聴かせてくれる。→ということで、衝撃のデヴューから大きく変わってはいない。
収録曲は、オリジナル盤では全12曲だったが、現在は4曲のボーナス・トラックが追加されて全16曲になっている。(後ろの4曲がボーナス・トラックです。)『Rocket O' Love』『I Want Love』『Serious Fun』『One Day At A Time』『River Of Sighs』『Let's Get Lost』『Can Trickle』『Shine』『Won't Let Go/Aces & Eights』『Body Talk』『(I'll Be Your) Mau Mau』『Doin' The Dog』。以下がボーナス・トラックである。『Down W/The Blone (Parts. I & II)』『The Spinning Song』『Nowhere To Run』『A Prayer』。
この中からの筆者のお薦め曲は、『Rocket O' Love』『Shine』『Doin' The Dog』という彼ららしいシンプルでありエネルギッシュなロック・ナンバーと、ミディアム・テンポでパワフルな所を抑えて聴かせてくれる『One Day At A Time』『River Of Sighs』もなかなかのものである。また、『Can Trickle』はコーラスによる1分にも満たない短い曲であるが、そのハーモニーもなかなかのものである。
記録的大ヒットとなった「GET THE KNACK」のような衝撃的な所は無いが、キャリアを重ねてきたことによって深まった味が出てきているのが良い所である。(でも、『My Sharona』のような活きの良い曲も聴きたくなります。)
本アルバムに関する評価はあんまり良くは無いが、決して駄作というものではない。(但し、「GET THE KNACK」のレベルを期待しないように...)やはり、モンスター・アルバム「GET THE KNACK」と大ヒット曲『My Sharona』の呪縛があまりにも大きすぎるということですね。それなりに楽しむことが出来るアルバムである。
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