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BAD NEWS BEARS(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は2005年の映画「がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン」である。タイトル(特に邦題)を耳にすると、久しぶりの新作ではないか?と感じるが、これは1976年の「がんばれ!ベアーズ」のリメイクである。尚、1976年の作品のタイトル(原題)は「THE BAD NEWS BEARS」と言うように定冠詞の「THE」が入っているが、リメイクの本作ではそれが入っていないので、原題を見ても区別することは可能です。

映画データを記しておくと、マーカス・ヴィシディが製作総指揮を務め、監督はリチャード・リンクレイター、脚本は、ビル・ランカスターのオリジナル脚本(1976年の時の脚本)にビル・ランカスター、グレン・フィカーラ、ジョン・レクアの3人が脚本としてまとめ上げている。撮影はロジェ・ストファーズ、音楽はエド・シェアマーである。そして出演は、ビリー・ボブ・ソーントン、グレッグ・キニア、マーシャ・ゲイ・ハーデン、サミー・ケイン・クラフト、ジェフリー・デイヴィス、ティミー・ディータース、ブランドン・クラグス、カルロス・エストラーダ、エマニュエル・エストラーダ、セス・アドキンスたちである。

本作は、多少現代風に修正されている所があるものの、「ほぼ」忠実なリメイク作である。その修正というのは、時代の変化によって、現在では問題が大きくなるような所を修正したということと、バターメイカーにもう少し箔を付けようということでの修正なんでしょうね。(WOWOWで同じ日に'76年の作品と本作が放送されたが、同じ日に見たら、「同じじゃないか!」という言葉で片付けられてしまうだけです。)→だから「ほぼ」なのです。

元メジャーリーガー(ピッチャーでマリナーズに在籍していた)であるバターメイカー、今は害虫駆除の仕事をしているものの、酒に溺れる日々を過ごしていた。そんな彼に少年野球チームの監督をという話が舞い込む。小遣い稼ぎのつもりで引き受けた彼だったが、チームは彼の想像をはるかに超えたボロボロのチームで、問題児の集まりであった。リーグ戦が始まったが、初戦で目も当てられないボロ負けを喫し、手を打つことにしたバターメイカーは剛球投手のアマンダを、そして強打のケリーをチームに入れた。そこからベアーズの快進撃が始まり、最終戦の優勝決定戦に駒を進めたベアーズだったが...

本作が旧作と一番違っている所は音楽である。旧作ではビゼーの「カルメン」がテーマ曲のように使われていたが、本作ではそのような曲はなく、豪華アーティストたちが集結するという形の音楽が劇中に多数登場する。ということで、サントラ盤も、ヒット曲を集めたようなオムニバス盤というものになっている。

そのサントラ盤に収録されている曲は以下の全15曲である。『Promise』(SIMPLE PLAN)、『Bad Reputation』(SENSES FAIL)、『Everything Is Alright』(MOTION CITY SOUNDTRACK)、『Wipeout』(PHANTOM PLANET)、『This Is War』(BEN KWELLER)、『Centerfield』(JOHN FOGERTY)、『Shinin' On』(GRAND FUNK RAILROAD)、『Cocaine』(ERIC CLAPTON)、『Muscle Of Love』(ALICE COOPER)、『Stranglehold』(TED NUGENT)、『Close To Champaign』(LOS STRAITJACKETS)、『Wack Wack』(YOUNG-HOLT TRIO)、『Meet Mr. Buttermaker』(EDWARD SHEARMUR)、『Play Ball』(EDWARD SHEARMUR)、『Dictatorship』(EDWARD SHEARMUR)。

ヒット曲集というつもりで聴いていたら悪くないのだが、「ベアーズ」というとやはり「カルメン」という印象があるだけに、どうもこのサントラ盤を聴く限りは「ベアーズ」という印象が全く浮かんでこない。(それだけ、1976年のオリジナル作品が、物語だけでなく全ての点で強く印象に残っていると言うことである。)この辺りにも、'80'sにメジャーな形となった豪華アーティストの集結したサントラ盤というものに翳りが出ているということを象徴している。

最近のヒット曲集というオムニバス・アルバムとして捉えるのならば、その価値は十二分にあるが、サントラ盤として捉えるのであれば、1976年の旧作を知らない方には良いだろうが、知っている方は、会えて接しない方が良いんじゃないでしょうか...(やはり「ベアーズ」と言えば「カルメン」だと思います。)

 

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