「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その4) [ケータイ刑事]
「007」と「ケータイ刑事」それぞれについて、代ごとに簡単に特徴を記し、その類似点を記していく2回目は、前回の続きとなる「3代目」からです。(が、長くなっちゃったので、「「3代目」からです」ではなく、「「3代目」です」とします。)
「3代目」:007はロジャー・ムーアー、ケー刑事は銭形泪。
ロジャー・ボンド作品は全7作。(「死ぬのは奴らだ」「黄金銃を持つ男」「私を愛したスパイ」「ムーンレイカー」「ユア・アイズ・オンリー」「オクトパシー」「美しき獲物たち」)ロジャーは2代目の選考時にもボンド候補に挙がったが、その時はスケジュールが付かないと言うこともあって、2代目襲名とはならず、満を持しての3代目ボンドを襲名した。彼のボンド像は、コミカルでユーモアに溢れたボンド像であり、初代が築いた「野生の男」ではなくてスマートなボンドという新たなボンド像を確立させた。しかも、歴代の中で最も知性を備えた雰囲気もある。また、これまでにも色々と秘密兵器は登場したが、大がかりなメカという秘密兵器が導入され、これによって派手なアクションがシリーズの売りになり、これは後のシリーズのスタンダードになった。(特に、「私を愛したスパイ」の水陸両用のロータス・エスプリには度肝を抜かされました。)また、それによってQの地位を向上させ、Qをシリーズの顔にの一人にまで成長させた。また、殺し屋ジョーズは人気を集めて再登場するキャラとなった。シリーズの中で作品本数が一番多いため、任務の数も一番多く、新たな黄金時代を築き上げた。
銭形泪、本家の次女(緑リボン)。全39話、相棒は五代巡査部長、高村巡査、閣下。解決した事件の数は歴代の中で最も多い38件(任務は一番多いことになる。)。相棒の交代、夏服の導入、というように、新たな展開をシリーズに導入し、これによってよりケー刑事人気を高めると共に、後のシリーズのスタンダードとなった。それでいて、勉強が苦手な姉や妹と違って、学業も優秀(化学を除く)でIQ180の知的に溢れるキャラである。(ミーハーでもあります...)
また、コミカルな所も強くなり、新たな世界観を構築した。(これも後のシリーズにしっかりと引き継がれることになった。→「ケー刑事」のスタンダードになった)更に、後のシリーズでも看板の一つとなる「クイーン」、銭形姉妹の宿敵となる「怪人○面相」というキャラクターが初登場し、これらのキャラは後のシリーズに再登場することになった。また、「海王星団」については、荒畑任五郎は「泪」の物語では再登場しているし、その名前の方は後のシリーズにも再登場している。
話数は「銭形雷」に1話抜かれたものの、「前後編」の物語の関係によって物語の本数では最多である。更に、2nd.シリーズの23~26話という扱いではあるものの、この4話は「アナザーストーリー」ということで、相棒によって1st./2nd.シリーズという用に分けられていることを考えると、これも独立したシリーズとして捉えることができる。(別シリーズとして扱っているものも実際にあります。)ということで、3代目は3シリーズ存在するということも出来、最多の3シリーズある、ということになる。また、その「アナザーストーリー」では鑑識・柴田太郎を主役格に引き上げた。
「類似点」は色々とあるが、既に人気シリーズになっていたシリーズに新たな展開と魅力を追加して、新たな黄金期を迎えることになったのが「3代目」であり、歴代で最多の任務をこなしたということになる。そして、これまでも人気シリーズであったが、新たな要素(魅力)を加えて「シリーズの黄金時代」を築き上げた。コミカルな所が前に出る、レギュラー・キャラの1つをシリーズの顔にまで引き上げる、敵キャラの再登場、というように、重なる部分がたくさんある。また、負の点でも「コミカル」ということを嫌う人には同じように毛嫌いされて、「初代が良い」と言う一部のファンがいるのもまた事実である。→作風は製作サイドで同じようにすることが出来ても、それに対する評価までコントロールするのは製作サイドでは不可能なことである。
尚、相違点については、細かい所は(当然)あるが、「初代」と「2代目」に見られるような大きな相違点はない。強いて挙げるとすると、「2代目」と同様に、後任の4代目の登場後に劇場版(「M1」)で再登場したということでしょうか。(歴代が別キャラである「ケータイ刑事」だからこそ出来ることであって同一キャラの「007」ではあり得ないことですが...)
ところで、「銭形泪」では、他の「ケー刑事」ではなかった(6代目以降ではあり得るが...)「007」を意識した物語(2nd.10話)があり、更には「007」のOPのボンドが銃を撃つ所を意識したOPが第3クールに導入されるというように、「ケー刑事」の中では「007」を最も意識した作品でもある。→筆者の夢であるが、2010年前後の「007」の新作映画の舞台を日本として、日本側の情報部員として、新たに組織された日本の秘密情報部のエージェントとして銭形姉妹をボンドガールとして登場させてもらいたいのだが、その候補の一番手は、「007」に最も近い作品の泪ちゃんです。(2010年頃だったら、愛、泪、舞、雷は大卒という年齢に達するし、20代前半ですから、年齢的にもボンドガールとして悪くないことになる。よって、そのまま「銭形」として登場させられると思います。)また、愛の宮﨑あおいさんは先日結婚したということを考えると、その頃にはママになっている、ということを計算に入れると、やっぱり泪ちゃん(黒川芽以さん)しかいないでしょう。(理想は、歴代銭形全員がボンドガールになることですけど、メインとしてボンドと組んで動くのはやっぱり1人でしょうから...)で、泪ちゃん得意の嘘泣きで(初対面の時にでも)ボンドを手玉にとるところをやってもらいたい!!(これをやったら、ボンドガールの新たな歴史になるのは確実です。)
それでは「4代目」にバトンを、と思ったが、(予想通り(筆者は「ボンド」も「ケー刑事」も、3代目が一番のお気に入りということもあって、思い入れも一番深いですから...))「3代目」についてが長くなってしまったので、今回はここまでにして、次回は「4代目」からということにします。(やっぱり引っ張ります...)
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2006/08/25
- メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2006/08/25
- メディア: DVD
James Bond 007 - Legacy Collection 12 Inch Figure: Roger Moore as James Bond
- 出版社/メーカー: サイドショウ
- メディア: おもちゃ&ホビー
James Bond 007 - 1/4 Scale Premium Figure: Roger Moore as James Bond
- 出版社/メーカー: サイドショウ
- メディア: おもちゃ&ホビー
- アーティスト: 映画主題歌, ジョン・バリー&オーケストラ, シャーリー・バッシー, カーリー・サイモン, デュラン・デュラン, シーナ・イーストン, ルイ・アームストロング
- 出版社/メーカー: 東芝EMI
- 発売日: 2003/03/05
- メディア: CD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2006/02/01
- メディア: CD
コメント 0