「LES SOUS-DOUES」 [映画(洋画)]
表題の作品は1980年のフランス映画「ザ・カンニング[IQ=0]」(ざ・かんにんぐ・あいきゅう・いこーる・ぜろ)である。この作品は珍しく大ヒットを記録したコメディ作品である。しかも、アメリカ映画ではなくフランス映画であるから、なおさら珍しい。実に馬鹿馬鹿しい笑いを集めるのだが、笑いの中にもちょっとシニカルな所があったり、アメリカン・コメディには無い分かりやすいギャグが詰まっているコメディ作品である。本作が大ヒットを記録したことから、1982年には続編も制作された。(続編の方も取り上げる予定です。)
映画データを記しておくと、監督はクロード・ジディ、脚本はクロード・ジディとディディエ・カミンカとミシェル・ファブルの3人、撮影はポール・ボニ、音楽はボブ・ブロールである。そして出演は、ダニエル・オートゥイユ、フィリップ・タッシーニ、M・パコム、C・エラルディ、リシャール・ボーランジェ、たちである。
物語は、バカロレア(フランス大学入学試験テストのことです)合格を目指して、ルイ14世予備校に通う勉強不足/学力不足/勉強嫌いの若者たちが試験を突破するために執った作戦は前代未聞のカンニング作戦であった...
奇想天外なカンニング作戦が繰り広げられるが、これが実に馬鹿馬鹿しいが、実に楽しくなってくる。そんなカンニングをしようというのなら、本気で勉強した方がよほど効率が良いと思ってしまうのだが、そういうツッコミをしようという気持ちさえ吹き飛ばしてくれます。尚、タイトルに吊られて、ここに出てくるようなカンニングを試験でやろうなんて思うのなら、真面目に勉強した方が絶対に良いですよ。最初は試験に合格するということが目的だったのに、いつの間にか「カンニングをする」というが目的のようになっちゃって、実に非効率的であり、真面目に勉強した方が効率的ですから...
とにかく馬鹿馬鹿しいのだが、何も考えずに大笑い出来る作品というのもまた貴重なものです。が、シニカルなメッセージが隠されているというのはフランス映画らしい所です。ここに出てくるようなカンニングの方法を行うようなオマヌケさんはいないでしょうが、学校関係者は一応見ておいた方がいいかも知れません。(奇想天外なアイデアがあるということを知るだけでも有用でしょうから...)
コメント 0