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怪談新耳袋スペシャル右「牛おんな」 [ドラマ]

先週の黒い男たち」に続いて今週は牛おんな」が放送されました。(両作ともDVDは7/11に発売となります。)禁断のエピソードである今回のSPであるが、時間は50分ということですが、BS-iの放送では本編は47分半でした。主演は5代目・ケータイ刑事の小出早織ちゃんですが、今までにない一面を発揮してくれた早織ちゃんです。(やっぱり銭形ーズの一員はただ者ではないですね。)

この物語は、1人、また1人と殺されていくサスペンス・ホラーの要素に冴えがあり、たっぷりと怖がらせてくれる物語でした。先週の「黒い男たち」はミステリーという感じの物語でしたが、こちらの「牛おんな」は完全にホラー作品です。昼間に見たらそうでもないですが、夜寝る前に見たら、寝つくまで時間がかかりそうです。(おねしょの可能性も、人によってはあるかもしれませんね...)それでは本編に行きます。(が、前回の「黒い男たち」と同様に、終盤の結末までは(わざと)記さないことにしておきます。)

※登場人物の名前の漢字(香奈子に関して)については、確認できていないので、異なっている可能性もあります。

OPは「角を持って生まれてくる人間がいる」「大凶事が始まる前兆として知られ、凶事が終わると死ぬという」「禍いを警告する予言者として、奉っている地域もあるらしい・・・」という文字テロップで簡単な説明が行われる。

あるお寺の本堂。その中に若い男女のカップルがいちゃついている。これから始めようとしている男だったが、女が「誰かいる」と外に何者かの気配を感じた。で、人影は引き戸をゆすり始めた。ゆするのを止めるとその引き戸を開ける人影。次の瞬間、男女は悲鳴を上げ、男は外に放り飛ばされた。腰を抜かした女は後ずさりをしながら逃げるも、逃げられない。で、人影は左足を蹴るようにして勢いを付けると女に体当たり。何度も繰り返す内に女は口から血を流し、絶命した。

表に投げ飛ばされた男は意識を取り戻して立ち上がるが、女を仕留めた人影は男を追いかけていく。逃げる男だったが、悲鳴が響いた。

ある体育館。大学のアメフト部に所属する2人の女子大生(チアガール)がいる。1人は床に寝ころんでいる新庄明日香(早織ちゃんです)、もう1人は2Fから見下ろしている香奈子である。明日香は「辞める」と口にしているが香奈子は「もう50回以上聴いたよそれ」と言い、腹筋30回を殺らせようとする。これに腹筋を始める明日香だったが、「1、2、30。はい終わった」で終わらせてしまう。女王様気取りの明日香は「地球は自分を中心に回っている」と思っているタイプで、不平不満をストレートに口にしていた。

そんな中、アメフト部の先輩の和田と森本が二人の様子を見にやってきた。が、香奈子と賭けをしていて「来た」ということで明日香の負けとなり、アイスを香奈子に奢ることになる。(が、ここでも不満を口にしている明日香。)が、和田と森本が体育館の中にやってくると「来てくれたんだ~」と態度がコロッと変わる明日香だった。

更衣室に移動した明日香と香奈子。相変わらずゴタゴタと言っている明日香だったが、突然窓から覗く男に気づいた香奈子が窓を開けると、それはアメフト部の小笠原だった。彼はチアを見るためにアメフト部に入ったと平気で言う男で、明日香は「最低、死ねばいいのに」と呟いていた。

その頃、二人を体育館で待っている和田と森本は、どちらがどっちの子をということでバスケ勝負をしていた。

明日香と香奈子のの着替えが終わり、体育館から出てきた4人。今日は合宿の最終日と言うことで、みんなはレクリエーションのバーベキューの準備をしていると言うことだったが、明日香は「行きたくないなぁ」と口にした。そんな中、車に辿り着いた4人は、運転席に小笠原がいた。森本が「運転、俺がするから」と言って小笠原を降ろすと「後ろに乗れ」と言うも、明日香が「小笠原くん、後ろ、乗るの?後ろ、私と和田さんでいっぱいなんだけどなぁ」と漏らし、小笠原は後ろのトランクに乗ることになり、その中に押し込められる。で、4人は車に乗ろうとするが、明日香は「和田さん、何か変なことしそう」と警戒心を解かなかった。

車は暫く走ったが、突如道から逸れて空き地に入り、そこで停まった。明日香は「和田さん、変なことするんだもん~」から「じゃあ私、前にいく」とまたもわがまま言い放題に。そんな中、突然、木々が不気味な音を立てた。これに森本が思い出して「そう言えば、この辺りじゃなかった?」と言いだし、2年前に地元の若い人が殺されるという殺人事件のことを口にした。犯人も捕まっておらず、女の死体は発見されたが、一緒にいたと思われる男の方は発見されていなかった。これに「面白い、行ってみよう」と反応する明日香だったが、和田も森本もそれを止めようとする。が、明日香は「(知らないから)だから知りたいの。焼き肉より絶対面白い」と興味を示し、「和田さんって、見かけと違って勇気無いんですね」とバカにしておくと、「森本さんと行きますから」と言って森本を引っ張って歩き出す。で、仕方なく和田も香奈子もその後を追っていくことに...(小笠原は一人トランクの中に置き去りに... 忘れられていました。)

森の中を歩いている4人は事件についての憶測を語理ながら先に進んでいくが、森本が小笠原を忘れていたことに気づき、それを口にするが、明日香は「小笠原くん、さっきうちらの着替え覗いてたんだよね~」と言い、香奈子も「あの人気持ち悪いよ。」と続き、結局小笠原の事は消しして歩を進める4人だった。(そんな中、明日香には(一卵性)双子の姉がいるということが分かる。)

そんな中、明日香は森の中に一軒の家があるのを発見した。で、「あそこにあったりして、死体...」と言うと、一人駆けていった。で、仕方なく3人も後を追っていった。

古びた一軒家の側にやってきた4人。明日香は「入ってみようよ」と言って先に行き、その後に3人が付いていく。中に入ろうとするが、頬に傷のあるメガネを掛けた女性が現れ、4人を睨みつけた。和田が「どうも...」と言うと4人はそのまま黙って出て行ったが、表で明日香は後ろを振り返り、そこである物を見た。

森の中を戻っていく4人。和田たちは女性の頬の傷のことを語り合っているが、明日香は「赤い着物の、妙に頭だけでかくて...」「何か、牛みたいな...」と見た物を語る。が、3人はそれを全く見ていなかった。で、香奈子と明日香が「賭ける」と言う言い合いになり、結局4人は確かめに一軒家戻った。

が、明日香が言うようなものはいなかった。帰ろうという3人だったが「中に隠れたんだよ」と明日香は譲らず「入ろう」と言いだし、一人で再び中に入っていこうとする。で、仕方なく後を追う3人。

再び、頬に傷のある女性が出てきた。明日香は「車のバッテリーが上がっちゃったみたいで...ちょっとJAF呼びたいんで電話をお借りしたいんですけど...携帯の電池も切れちゃって...」と言ってとりあえず家の中に上げてもらった。受話器を受け取った明日香はそれを和田に渡し、和田はJAFに電話をかけ始める。その隙に明日香と香奈子はこっそりと襖を開けて隣の部屋に行き、調べ始めた。で更に奥に進んでいく二人。

ある部屋に入ると2人は突然悲鳴を上げた。その声に反応して頬に傷のある女性が駆けつけてきて明日香に「何をしたんです?」「どうして外に行かしたんです?」と激しく問い詰める。が明日香は「勝手に...牛が、牛が...」と取り乱すだけ。これに一発ビンタを張ると「牛って言うな!」と叫び、そこから明日香を叩き始めた。これに和田と森本が止めに入り、女性を後ろから羽交い締めにする。で、その女性を殺してしまった。

家の側の森の中に女性の死体を埋める和田と森本。明日香は「あんたら二人が勝手に殺ったんでしょう。私、関係ないもん」と他人事だという態度でいた。和田が怒って「お前を助けようと思ってやったんだろうが」と言うも、「誰も頼んでませんけど」と明日香。そんな4人の姿を木陰から見ていた人影がいた。

重い空気に包まれたまま、4人は車のある場所へと歩いていた。が、いつしか道に迷ってしまったようだった。そんな中、明日香と香奈子が悲鳴を上げてきた道を戻って走って逃げ出した。和田と森本は赤い着物を着た何かを目にした。が、その赤い着物の人影が走り出したこともあって、慌てて逃げ出す。

4人は走って逃げるがもバラバラになってしまった。そんな中、明日香はあるお寺の本堂(最初にカップルが襲われた本堂です)に逃げてきて、本堂の中に身を隠した。が、追ってくる影があった。緊張する明日香だったが、やってきたのは和田だった。

森から抜けて原っぱに逃げた森本は草むらに隠れて震えていた。突然、彼の携帯が鳴り、電話に出ると、それは香奈子からの電話だった。香奈子は森の中で迷子になり、取り乱していた。で、森本に助けを求める香奈子。何者かの足音が迫り、自分を見失っている香奈子。そこに一人の人影が現れ、悲鳴を上げる香奈子。が、それは小笠原だった。そのことを電話で聞いたいた森本は安心したが、赤い着物の人影に発見され、襲われた。逃げようとするが捕まり、引きずられていく森本。そして森本の悲鳴が辺りにこだました。

香奈子と小笠原は車の方に戻って歩いていた。小笠原が香奈子に5000円上げるから着替える所を見せて欲しい、と言いだし、それに怒る香奈子だったが、突然悲鳴を上げた。小笠原の背後に赤い着物の人影を見たのだった。で、小笠原に突進してくる赤い着物。で、血しぶきが香奈子の顔にまで飛んだ。その場に倒れる小笠原を放置して走って逃げる香奈子。逃げている間に最初の体育館にたどり着いた。で、舞台の幕の中に隠れる香奈子。

その頃、明日香は香奈子に電話をしていたが、出ないということで「ダメだ」と諦めた。続いて和田からライターを借りて、本堂の中を調べることにした。で、壁に貼ってあるある1枚の絵巻を発見した。そこには赤い着物を着た牛の頭をした人影が描かれてあった。「あいつだ」とわだ、「ケンタウロスみたい」と明日香。で、絵巻にある文字「禍いによって来たり。禍いを喰らい、禍いと共に死」を目にした。が「禍いって何?」

体育館に香奈子を追ってきた赤い着物の人影は、転がっていたバスケットボールを手にすると、それを舞台の幕の方に何度も投げ始めた。その都度、香奈子には緊張が走る。突然、香奈子の側に角が襲った。慌てて逃げる香奈子だったが、角は何度も襲いかかってきた。辛うじてかわしていた香奈子だったが、やがて香奈子の腹を貫いた。

和田と明日香は一緒に車のある所に移動を始めた。が、途中で二人は森本の死体を目にする。悲鳴を上げる明日香、森本のポケットに手を突っ込んで車のキーを探る和田。が、突然、森本の手が和田の腕を掴んだ。が、これは今際の際の森本の動きで、力尽きて絶命する森本。

むすんでひらいて」のオルガン演奏が響いてくる。赤い着物の人影が家に戻ってオルガンを弾いていたのだった。が、最後の部分で全ての指を開いて鍵盤を押していた。

明日香と和田は車に辿り着いた。エンジンを掛けようとする和田だったが、フロントガラスに赤い布が降ってきた。これに驚いた和田は車から降りると、後部トランクの中に一人で身を隠した。取り残された明日香は迫ってくる赤い着物の人影に気づき、車の陰に身を隠す。赤い着物の人影は車の中を調べ、次第に明日香に迫ってくる。

そんな中、明日香は手にした携帯から和田に電話を掛けた。トランクの中にいる和田の携帯から着メロが流れ始める。慌ててそれを切ろうとする和田。で、着メロが止まると震えながら静かにしようとする和田。が、赤い着物の人影はそれに気づき、車の背後に移動すると、体当たりを始めた。やがてトランクは開き、赤い着物の人影の姿を目にした和田。次の瞬間、和田の悲鳴が轟いた。

明日香はその隙に走って逃げ出した。が、牛の頭をした赤い着物の人影は今度は明日香を追い始めた。森の中を逃げる明日香、執拗に追う赤い着物。遂に明日香のまえに赤い着物が立ちはだかった...

この時点で残り時間は約7分である。ここからの結末はあえて記さないことにしておきます。(未見の方はDVDで見ましょう。)尚、ここから後の部分に諏訪太朗さんが手に鎌を持って登場しますが...

ホラー作品の場合、悲鳴は派手に叫んでくれる方がより盛り上がりますが、早織ちゃん、その辺りは分かっているようで、思いっきり悲鳴を上げています。悲鳴を上げる前は何て嫌な女だ、と熱演していましたが、悲鳴を上げているところといい、早織ちゃん、新境地開拓です。→やっぱり銭形ーズの一員の早織ちゃん、もっともっと大きく伸びていってくれそうです。

ここからは、今後の放送予定についてを記しておきます。まず、7/8の深夜24:00から(つまり、今晩です)は「怪談新耳袋 ~夜警の報告書編」の放送がBS-iであります。そして来週のこの放送枠は、22:00~22:30が「ショートフィルム道・先生道」、22:30~22:54が「怪談新耳袋」の再放送です。

前者は1話5分のショートフィルム道の新作で、5話ずつ3週に渡って全15話が放送されます。一方、後者は1st.から「来客」、2nd.から「頼んだで」「家紋」、5th.から「同じ傷」の4本の放送です。一見した所バラバラに思えますが、そうではなくて、これは全99話収録のDVD-BOXの収録順番と同じです。というのは、それぞれの物語に「第○話」と付いている「新耳」の各物語ですが、これの1話から4話ということになります。

その他、少し先の放送情報としては、「怪談新耳袋 ~ノブヒロさん」(劇場版第3弾、主演は内山理名さん)が8/14(火)の21:00~ のジャパシネの枠で放送されます。(「初回放送」とされているので、近いうちに土曜深夜で途中にCMが入らない「完全版」としても放送されるものと思われます。)また、「恋する日曜日」の劇場版(主演は水橋貴己さん)が8/25(土)の14:00~ 放送されます。両作ともBS-iの制作で2006年に劇場公開された作品ですが、やはりBS-iはしっかりと放送してくれます。(ところで「ケータイ刑事THE MOVIE」(=「M1」)はCSでは放送しましたが、BS-iではまだ放送されていないのですけど...)

 

 ↓この物語はこちらです。

怪談新耳袋 絶叫編 右

怪談新耳袋 絶叫編 右

  • 出版社/メーカー: キングレコード、ビーエス・アイ
  • 発売日: 2007/07/11
  • メディア: DVD

↓先週放送されました。

怪談新耳袋 絶叫編 左

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2007/07/11
  • メディア: DVD
↓こちらも同時発売です。
怪談新耳袋 百物語 DVD BOX

怪談新耳袋 百物語 DVD BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード、ビーエス・アイ
  • 発売日: 2007/07/11
  • メディア: DVD
 
↓8月放送の劇場版第3弾
怪談新耳袋 ノブヒロさん

怪談新耳袋 ノブヒロさん

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2006/12/06
  • メディア: DVD
 
↓原作本もいくつかピックアップしておきます。
新耳袋―現代百物語〈第4夜〉

新耳袋―現代百物語〈第4夜〉

  • 作者: 木原 浩勝, 中山 市朗
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 文庫
新耳袋―現代百物語〈第5夜〉 (角川文庫)

新耳袋―現代百物語〈第5夜〉 (角川文庫)

  • 作者: 木原 浩勝, 中山 市朗
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 文庫
新耳袋―現代百物語〈第6夜〉 (角川文庫)

新耳袋―現代百物語〈第6夜〉 (角川文庫)

  • 作者: 木原 浩勝, 中山 市朗
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 文庫

実話が怖い!怪談新耳袋-家

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2007/07/23
  • メディア: 単行本

実話怪談新耳袋よりさびしそうな犬 (MF文庫 9-3)

  • 作者: 佐伯 かよの, 木原 浩勝, 中山 市朗
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 文庫

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