先生道#1 [ドラマ]
1話5分のショートフィルム道の新作で全15話の「先生道」、1度に5話放送されるということで全3回となるが、その初回が放送されました。今回放送されたのはその中の1話から5話でした。本作の撮影は2006年の秋だったとと記憶しているが、本作よりも撮影が後で放送が先になった「恋日・3rd.」やその他のBS-i作品でのイメージと重なったりする所が多くて、それを考えると、一段と面白くなります。
「先生」と言えば、やはり「学校の先生」というイメージがあるが、今回は5本中4本が「学校の先生」であったが、その他にも色んな先生がいるものです。特に第5話の発想はちょっと面白いものでした。それでは順番に、簡単に述べることにします。
第1話「ピストル先生」
一週間も学校を休んでいる武藤先生、表向きには盲腸の手術となっていたが、実は彼女にふられ、その腹いせに元カノを殺そうとつけ狙っていたのだった。そんな中、教え子の少女・田中がトレーニング・ウェア姿で現れ、武藤が手にしていた銃に気づくと、そのことで絡んできた。田中の父は外人部隊にいるということで、彼女は銃については知り尽くしていた。で、田中の銃指導が始まった。
「アン・ドゥ・トロワ」のテンポで銃を撃つ練習を開始した武藤は銃の腕を上げていく。そんな所にパトロール中の警官が現れた。田中の「アン・ドゥ・トロワ」という声で武藤は警官撃ってしまった...
「外人部隊」ということでフランス語を使う所は上手いですね。また、和田さんは「恋日・3rd.3話」の泥棒とイメージが被るのもまた面白いところでした。条件反射というものを美味く取り入れていました。ただ、この物語は「先生道」というよりも「スパイ道」の1つでも悪くないかも...(「外人部隊」を「スパイ」ということにして...)
第2話「リプレイ先生」
ある教室、前田という女性との相談を受けている教師・恵。相談というのは「好きな人がいて...」というものだった。相談に乗って助言をする恵だったが、実際の心の声は別物で、からかうことにして、ラブレターを出したら、と助言して遊び始めた。そんな恵は、くしゃみをすることで時間を巻き戻してやり直す事が出来る力を持っていた。で、前田で遊んでいる内に、校内でもイケメンで知られている阪本が自分のことを好きだと知り、チャンスを得たが、そこでくしゃみが...
粟田麗さん、「銭形雷・1st.23話」の時間を操る美女と被りますし、相談を受ける所は「恋日・文學の唄・9話」と被ります。が、心の声と実際の行動とのギャップが面白い物語でした。(普通だったら単なる性格の悪い女となってしまうが、粟田さんならば性悪美女というこても悪くない...)
第3話「哀愁のハーモニカ先生」
救急車のサイレンが響く。9/7、自動車にはねられた浅野みどりは死んだ。そんなみどりの霊魂が川辺にやってきた。で、小学校時代の担任の先生だった宇津木が吹くハーモニカの音色を聴き、小学校時代の思い出を回想する。そんな中「行かなきゃ」と言って去っていくみどりに宇津木は待ったを掛けた。みどりが振り返るも、宇津木の姿は消えていた。で、病院で目覚めたみどり。宇津木先生は病気で既に亡くなっていたことを知った...
ノスタルジックな雰囲気のする言い物語でした。尚、夏未エレナはこれによって今後の「ケータイ刑事」候補としてエントリーでしょうね。(年齢を考えたら、8代目候補でしょう。→7代目が水沢エレナか山下リオで、8代目が彼女になったら、雷シスターズは全員肩よりも長い長髪姉妹になりますね。長女・雷(1st.)が一番短髪ということになります。(2nd.はショートだった雷ちゃんですし...))
第4話「タバコ先生」
ある学校の教師・滋賀峰子。彼女は生活指導の鬼として生徒たちからは恐れられていた。彼女はタバコは吸わないとされていたが、実際は違っていた。で、タバコが切れて職員室でイライラしていた。そんな所に生徒・神谷理恵が日誌を届けに職員室にやってきた。そこで理恵からタバコの臭いがすることに気づいた峰子は理恵を調べ始める。するとシガレットチョコ、ボールペン、単語カード、制服のブレザーの襟の後ろ、マスク、マフラー、縦笛、弁当箱、制服のブレザーの内側から山のようにタバコが出てきた。で、そのタバコを没収した峰子は一人になるとそれを吸おうとする。が、同僚の教師が職員室に戻ってきて、結局タバコを吸うのは夢となってしまい...
峰子先生の異常な嗅覚は凄いです。これがタバコではなくて麻薬をかぎ分けるのだったら、空港や港にいる麻薬犬の役割も十分に務まりますね。と言う所から、やはり「スパイ道」的な部分も感じました。また、生徒・理恵を演じたあじゃは「恋日・3rd.24話」とともに個性的な高校生を演じていました。
第5話「どろぼう先生のニットカフェ」
カーテンの閉められたある店に忍び込んだ女。えりが物色している。レジを開くが2000円しかなく、それを奪い諦めて出て行こうとするが、ディスプレイされたニット帽が気に入り、それを被ってみる。で、色々とニット帽を見ていると、そこは「あみあみカフェ」であり、紅茶と編み物、癒しのおしゃべり人生相談をやっていることを知り、ニットカフェだったと知る。そこにサラリーマン・大出が現れた。仕方なくえりは人生相談の先生として降る舞い始め、大出の相談を聴き始める。適当に対処していると、今度は女性客・中谷が現れ、やはり先生だと思って相談を... で、泥棒だったりえは本当に先生になっちゃって...
主演は銭形海の絢ちゃんですが、髪を切る前ということで、海ちゃんの雰囲気ではなく、「東京少女」や「恋日・ニュータイプ」と同じで、ちょっと魔女っぽさがある。水晶玉を使っていたらまた一味違った雰囲気が出そうでした。(ここでは毛糸の毛玉が出てきましたが...)また、劇中、大出の携帯の着メロが「明日吹く風」(銭形雷の主題歌)というのも、やはり絢ちゃんが次の銭形ということを暗示していたように思えます。(今だから言えるのかも知れませんが...)
いずれの物語も、ちょっとした物語であるが、バラエティに富んだ内容であり、これが「ショートフィルム道」の面白い所でもある。時間も短く、低予算作品であるが、色々なアイデアの実験場でもあり、侮れない作品ばかりという所はこれまでの「ショートフィルム道」の作品と同じですね。
次回は、第6話から第10話の5本の放送ですが、南沢奈央ちゃん主演の「初恋の先生」や、柴田束志の大堀こういちさん出演の「先生は眠れない」が登場します。
尚、途中のCMで、美絵素家四姉妹の30秒バージョンの1つがON AIRされましたが、早織ちゃんが主役格の「ホットの意味」ということで、既に筆者はゲット済のものでした。が、来週も30秒バージョンが期待できるかもしれませんね。
↓各作品から連想されるものを集めてみました。
GUN具百選―銀玉鉄砲、水鉄砲、コルク銃、百連発、モデルガン、エアガン…憧れの鉄砲物語
- 作者: ケン野沢
- 出版社/メーカー: 三天書房
- 発売日: 1999/08
- メディア: 単行本
ハーモニカレパートリー ジブリザハーモニカ オリジナルカラオケCDつき 10ホールズ完全コピー
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- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
- 発売日: 2007/02/06
- メディア: 楽譜
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