怪談新耳袋(再放送・7/14) [ドラマ]
先生道に続いて、24分枠での「怪談新耳袋」の再放送があったが、こちらの方は6月の時と同様の細切れフォーマットでの放送でした。せめて、「怪談新耳袋」というロゴと本編の間は、CMを入れないでもらいたいところである。CMによって、せっかくの雰囲気が壊れてしまいますからね...
今回放送された4つの物語は、「来客」「頼んだで」「家紋」「同じ傷」でした。「来客」は1st.で放送された物語、「頼んだで」と「家紋」は2nd.で放送された物語、「同じ傷」は5th.で放送された物語であるので、一見した所バラバラに放送されたように思われるが、実はこの放送順というのはある規則に沿ったものである。その規則というのは「話数順」である。
「新耳」は最初から全99話となるように考えられていて、1st.シーズンから各物語の話数はバラバラに付けられている。よって、「放送順」というものと、今回の放送のような「話数順」という形があり得る。(尚、単品DVDではそれとも異なる順番で収録されている。)5th.まで全て制作された今だからこそ、「話数順」という形での再放送も出来るのである。尚、7/11にリリースされたDVD-BOXでは、「話数順」に収録されている。
それでは簡単に各物語について述べていく。
「来客」
ドアを叩く手がとにかく怖い。恐怖度も高い物語で、1st.の中でも傑作である。それが全体の第1話となるのも納得できます。「新耳」の5秒のタイトル・ロールと繋がっていると、手の恐怖感が一段と高まります。(だからこそ、CMの入れる場所を考え直せ、と主張するのである。)
「頼んだで」
会社の同僚の母が危篤ということで、休んでいるマザコンの同僚を見舞うが、母は息を引き取ってしまう。恐怖度はそれほど高くないが、ちょっと唸ることのできる物語である。尚、この作品に出演している瑠川あつこは「ウルトラマンネオス」で隊員だったのに、完全に忘れられている...(まあ、ネオスはそれだけ影の薄い作品でした。)「仮面ライダー龍騎」の編集長をはじめ、「陰陽少女」「デビルシャドー」まで、最近のヒーロー作品で存在感を示している津田寛治が良い味を出しています。
「家紋」
ある旧家に嫁いだ女性。なかなか子供が出来なかったが、その家には初産は流れるという伝えがあった... それなりに怖い一本である。
佐々木浩久監督がホラー女優としてお気に入りの三輪ひとみ主演ということで、それだけでも恐怖感が生まれてくる物語である。「クイーン」と言えば宝積有香さんであるが、「ホラー・クイーン」の称号だけは三輪さんのものですね。
「同じ傷」
5th.の軸となる佐藤家が「新耳袋」に接したことから様々な霊現象に巻き込まれていくことになるが、その導入部を描いた物語である。「新耳」の怖さを知らなければ、コメディの様に感じるかも知れないが、「新耳」の怖さを知っていれば、やはり恐怖を感じる物語である。
尚、「ケータイ刑事」や「佐藤四姉妹」、BSデジタルのキャンペーンの「美絵素四姉妹」というように「四姉妹」が好きな(?)丹羽P作品としたら珍しく、本作に登場する佐藤家は三姉妹である。長女・瞳が星野真里さん、次女・凜が桐谷美玲さん、三女・綾が小池里奈さんという顔ぶれであるが、小池里奈さんは以前からずっと「ケータイ刑事」候補の一人だろうと見ている(年齢的には8代目として)のだが、子役からの経験のある彼女は「愛」「泪」に続くことになるのかならないのか、今後の楽しみです。
来週は、「たけしくん」「一滴の血」「エレベーター」「開けちゃだめ」の4本が放送されるが、この4本は第5話から第8話である。しかし、BS-iの初放送では、「一滴の血」「エレベーター」は1st.で、「たけしくん」「開けちゃだめ」は2nd.で放送された物語です。ばら売りDVDのサブタイトルにもなっている「開けちゃだめ」をはじめ、ここも粒ぞろいの作品が揃っています。やっぱり夏はホラーです。
↓それぞれの物語が収録されているばら売り品
↓原作本をいくつか...
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