WHERE EAGLES DARE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1968年のアメリカとイギリスの合作映画「荒鷲の要塞」である。冒険小説家として多くのヒット作を放ったアリステア・マクリーンのベストセラー小説の映画化作品であり、マカロニ・ウエスタンでスターとなったC.イーストウッドが母国アメリカに凱旋した形になった本作である。また、リチャード・バートンとの競演も話題になった。手に汗握るアクションの連続という作品であり、当時の空撮技術もレベルが高いことを示している作品でもある。160分という長尺の作品であるが、その時間が短く感じられるテンポの良さがあり、謎が二転三転して次々と明らかにされていく所は気持ちが良い。
映画データを記しておくと、原作はアリステア・マクリーン、監督はブライアン・G・ハットン、脚本は原作のアリステア・マクリーンが担当し、撮影はアーサー・イベットソンとH・A・R・トムソンの2人、音楽はロン・グッドウィンである。そして出演は、リチャード・バートン、クリント・イーストウッド、メアリー・ユーア、マイケル・ホーダーン、ロバート・ビーティ、アントン・ディフリング、イングリッド・ピット、ドナルド・ヒューストン、ファーディ・メイン、ウィリアム・スクワイアー、ブルック・ウィリアムズ、ヴィンセント・ボール、ダーレン・ネスビット、パトリック・ワイマーク、たちである。
第二次大戦中、「鷲の城」と呼ばれた深い雪に閉ざされた難攻不落のドイツ軍要塞に囚われた米軍将軍たちを救出するために、イギリス情報部と米軍特殊部隊の精鋭チームが救出作戦を開始した。が、その情報はスパイを割り出すために意図的に漏洩されていた。精鋭チームといえども情報が漏れていたら、そう簡単に任務を果たすことが出来ず、次々と彼らに危機が襲ってくる。スパイ・アクションの要素がアクションを大いに盛り上げてくれ、また、次々と仕掛けられた謎が明らかになっていく物語である。
アイデアも良く、見応えのあるストーリーとアクションによって、あっという間に物語に引き込まれ、2時間半を越える時間があっという間に過ぎていく。'60'sの作品であるが、映像の方もなかなか迫力がある。現在の進化した撮影技術でリメイクしたら、大迫力の超大作になることは疑う余地は無いだろう。ということで、筆者としたらリメイクして貰いたい数少ない作品の一つであり、しっかりとチェックし手置いて貰いたい作品である。尚、この当時のイーストウッドはマカロニ・ウエスタンのヒーローという印象が強いが、軍服姿もなかなか決まっていてカッコイイ姿を見ることが出来ます。
また、音楽の方も、テンポの良いアクション作品に相応しく、テンポもなかなかいい曲と、サスペンス・タッチの雰囲気を盛り上げてくれる曲とがバランス良く収録されている。
で、サントラ盤の収録曲は以下の全9曲である。『Where Eagles Dare』『Ascent On The Cable Car』『Pursued By The Enemy』『Booby Trap』『Encounter In The Castle』『On Enemy Territory』『Descent And Fight On The Cable Car』『Chase To The Airfield』『Three Incidental Pieces: Beguine/ Polka/ Fox Trot』。
主題曲である『Where Eagles Dare』を初め、実に粒ぞろいのいい感じの曲が収録されているので、映画と共に楽しんで貰いたい作品である。
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