CYNDI LAUPER『SISTERS OF AVALON』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1996年に発表した彼女の5th.アルバムである。(彼女の場合、もっと数多くアルバムをリリースしているように思うが、意外と少ないのです。)このアルバムも3年ぶりのアルバムということになった。が、サウンドの方は大きく変わり、明るく楽しい'80'sポップスではなく、アーティストとして成長した全く別人のCYNDIがここにはいる。明るく楽しい一面もあるが、それ以上にアーティストとしての彼女の才能が詰まっている。'80'sの彼女のサウンドのつもりで聴こうと考えるのは止めましょう。
収録曲は以下の全13曲である。(日本盤のみ『Early Christmas Morning』が追加収録されていて14曲になっています。)『Sisters Of Avalon』『Ballad Of Cleo & Joe』『Fall Into Your Dreams』『You Don't Know』『Love To Hate』『Hot Gets A Little Cold』『Unhook The Stars』『Searching』『Say A Prayer』『Mother』『Fearless』『Brimstone And Fire』『Lollygagging』。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーの『Sisters Of Avalon』、落ち着いて腰を落として聴くことが出来る『Hot Gets A Little Cold』、そしてノリの良い『Mother』、意外と骨のある『Fearless』という辺りをピックアップしておく。
'80'sのCYNDIの派手な所は影を潜めているが、CYNDIらしいノリは健在であるが、随分と大人になったという事を感じさせてくれる。'90'sになって、更に一回りも二回りも大きくなった彼女の姿がここにあって、何の心配もなく、安心して楽しみながら聴くことが出来るアルバムである。セールスの点ではさっぱりで、アルバム・チャートの方もレギュラー・チャートで辛うじてTOP 200内に顔を見せたものの、成績を考えると失敗と言われることになるが、あのCYNDIのパフォーマンスに大人の落ち着きが加わり、派手な所は控えめになったものの、存在だけで十分存在感を示してくれる。セールスが全てではないことを教えてくれるアルバムである。
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