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「UN DOLLARO BUCCATO」 [映画(洋画)]

表題の作品は1966年のイタリアとフランスの合作映画「荒野の1ドル銀貨」である。(マカロニ・ウエスタンです。)この作品はマカロニ・ウエスタンの中でも傑作として有名な作品である。尚、主演のモンゴメリー・ウッドは、ジュリアーノ・ジェンマのことであり、当時の彼は「M・ウッド」の名前でハリウッド映画に出演していたことから、こちらの名前でクレジットされている。また、本則はジェンマの出演作の中で最初に日本公開された作品であり、本作のヒットによって彼は西部劇(マカロニ・ウエスタン)スターという印象が根強い。

映画データを記しておくと、時間は95分、監督はカルヴィン・J・パジェット、脚本はカルヴィン・J・パジェットとジョルジ・フィンレーの2人、撮影はトニー・ドライ、音楽はジャンニ・フェリオである。そして出演は、モンゴメリー・ウッド(ジュリアーノ・ジェンマ)、イヴリン・スチュワート、ピーター・クロス、ジョン・マクダグラス、フランク・ファレル、アンドリュー・スコット、たちである。

物語の舞台は、南北戦争が終了した直後の1865年。北軍の捕虜となっていた南軍兵士のゲイリーと弟のフィルは、銃身を短く切られた拳銃を返却され、解放された。で弟・フィルは一攫千金を夢見て西部に向かい、兄・ゲイリーはバージニアの妻の元に帰った。妻と再会して無事を確かめたゲイリーは、弟を追って西部に向かう。で、イエローストーンにやってきたゲイリーは、拳銃捌きを見込まれて、町の顔役・マッコリーから仕事を依頼される。それは、マッコリーに敵対しているブラッキーという男を始末することであった。で、ブラッキーを狙うゲイリーだったが、そのブラッキーとは弟・フィルだった。しかしフィルは兄とは気づかずに銃を撃つ。と同時に、待ち受けていたマッコリーの一味がブラッキー(フィル)に銃弾の雨を見舞う。フィルは命を落としたが、ゲイリーは胸ポケットに入れていた一ドル銀貨に銃弾が当たり、奇跡的に助かった。そしてゲイリーは弟の敵を討つため、復讐の鬼となった...

本作のタイトルは胸ポケットの一ドル銀貨によって命を取り留めるという設定から付けられたものであるが、その一ドル銀貨を物語の最初に伏線として用意しておく所が心憎い所でもある。また、ゲイリーが復讐の鬼となった後の展開もなかなかテンポも良く、緻密に描かれていて、手に汗を握らせてくれる。マカロニ・ウエスタンを見る場合、本作はしっかりとチェックしておきたいところである。

 

荒野の1ドル銀貨 スペシャル・エディション

荒野の1ドル銀貨 スペシャル・エディション

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2007/08/24
  • メディア: DVD


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