ケータイ刑事銭形雷16話[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
BS-iの再放送枠(毎週日曜日朝10時)に合わせて書いている「[裏ネタ編]」。今回の物語は第16話の「推理王は誰だ? ~名探偵の助手殺人事件」である。名探偵の助手が集合ということであるが、集まったのが名探偵ジャーロック・ボームズの助手ワドソン、刑事ボロンコのカミさんこと、ミセス・ボロンコ、名探偵ドケチ小五郎の助手、小林中年ということで、ここは「名探偵」ではなく「迷探偵」の助手でした。(ところで、ワドソンはボームズ1世の助手なのか、2世の助手なのか?はたまた2人の助手を兼任しているのでしょうか?→この物語の放送時点では、2世はまだ未登場でしたけど...)ということで、今回はその「迷探偵」たちの元ネタのホームズ、コロンボ、明智小五郎についてです。
尚、物語(内容)については、過去に記した記事の方をご覧下さい。BS-iの本放送時に記した記事は「ここをクリック(本放送)」、MBS放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。
シャーロック・ホームズ:言わずと知れたコナン・ドイルが生み出した名探偵。モデルはドイルの恩師・ジョゼフ・ベル博士と言われている。19世紀・ロンドンりベーカー街221番地に事務所を構え、難事件を天才的な推理力で解決していく。助手の医師・ジョン・H・ワトソンとコンビを組んで捜査に当たるのは有名である。1903年に探偵を一旦引退するも、1912年にイギリス政府の要請で探偵復帰している。1854年1月6日生まれという説が有力で、没年は不詳。(現在も生存しているという説が最も支持されている。→150歳を越えてしまいますけど...)また、兄・マイクロフト(探偵にはならなかった)、宿敵・ジェームズ・モリアーティ教授、スコットランド・ヤードのレストレイド警部の名前ぐらいは頭に入れておきましょう。
また、ホームズの研究者や熱心なファンのことを「シャーロキアン」と呼ぶのは「泪・2nd.9話」「雷・2nd.5話」でも取り上げられているので、ご存知であろう。また、ホームズはこれまで映画化されたキャラクターとして、最も主役となった映画が多いキャラクターでもある。
刑事コロンボ:アメリカの人気TVドラマの主人公で、ロス市警殺人課に所属する警部補である。(「警部」という印象があるが、実際は「警部補」である。)イタリア系であり、イタリア語が話せる。尚、ファーストネームは不明である。(「フランク」とバッジに書かれていたことがあったが、この名前が公式設定とは確認されていない。)1962年に舞台劇のキャラクター(この時は脇役の一人に過ぎなかった。)として生み出され、1968年に「殺人処方箋」というテレビムービーで初めて映像作品化され、1971年から1978年と1989年にTVドラマシリーズとして制作・放映された。(2本のパイロット版、43話、24話で合計69話あります。)また、アメリカでは2003年にも新作が制作・放映された。ピーター・フォークが演じ、よれよれの古レインコートと安物の葉巻がトレードマークであり、社会的ステータスの高い知能犯が侵した犯罪を解き明かしていく。(アクション・シーンはなく、作風は「ケータイ刑事」もこれに倣っている。また、「警部補古畑任三郎」は「刑事コロンボ」をあらゆる所で真似た作品である。)コロンボが口にする「かみさん」は劇中に登場することはなく、夜学に通って会計学の勉強をしている。(という設定。)尚、「ミセス・コロンボ」という別のドラマがあるが、これに登場するケイト・コロンボは、コロンボ夫人ではない、と制作サイドは語っている。
明智小五郎:江戸川乱歩が生み出した私立探偵で、関東大震災の後の東京で活躍する。現実感が希薄な天才型・英雄タイプの男である。妻は文代。終生のライバルは怪人二十面相である。講釈師の神田伯龍がモデルとなっている。柔道の達人、変装の名人という設定がある。
1936年に「怪人二十面相」で少年探偵団シリーズに登場すると、助手の小林芳雄を団長とする少年探偵団や警視庁捜査一課・中村善四郎警部らの協力で難事件を解決していく。尚、小林少年(設定では11~13歳となっている。)はその前から明智小五郎の弟子として登場している。小説「怪人二十面相」で明智が掠われてしまい、羽柴家の次男・羽柴壮二が少年だけの探偵団の創設を提案した。また、少年探偵団と言っても、女子もいる。(が、全員普通の少年少女である。)小林少年は、少年探偵団とは別に「チンピラ別働隊」(後に「特務機動隊」に名称変更)を組織して、少年探偵団が活動できない夜間や危険な活動を行う組織もある。
いずれの名探偵たちも、あまりにも有名であるので、誰もが何らかの活躍をご存知であろう。が、それらの名探偵たちをパロった「ジャーロック・ボームズ」「ボロンコ」「ドケチ小五郎」とする所が「ケータイ刑事」のパロディ精神である。今後もこれらの名前をいじったキャラクターが新たに登場するでしょうね。
ところで、8/2(木)の横浜球場の横浜-巨人戦で、雷ちゃんが始球式を行うとのこと。(「M2」のDVD発売がまもなく(8/24)ということでだそうです。)この日、BS-iでは18:00から試合中継を行うことになっていますが、雷ちゃんの始球式は何処かで放送されるものと思われます。ということで、8/1は雨天中止を願います(中止になると19:00から「怪談新耳袋 幽霊マンション」を放送してくれます。)が、8/2は中止とならないことを祈ります。
↓ホームズ関連
シャーロック・ホームズ大人の楽しみ方―100回読んでもまだ面白い
- 作者: 諸兄 邦香
- 出版社/メーカー: アーク出版
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
コナン・ドイルの事件簿 DVD-BOX シャーロック・ホームズ誕生秘史
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2005/10/28
- メディア: DVD
別冊宝島 『刑事コロンボ完全捜査記録』 (別冊宝島 (1330))
- 作者: 町田 暁雄
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2006/07/06
- メディア: ムック
僕たちの好きな明智小五郎―日本一の名探偵 登場全64作品を完全解説!!
- 作者:
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
拝啓 はじめまして。
拙著「シャーロック・ホームズ大人の楽しみ方」を、ご紹介くださいまして、どうもありがとうございました。 敬具
by 諸兄邦香(田中立恒) (2007-11-03 14:24)