「打工皇帝」 [映画(洋画)]
表題の作品は1985年の香港映画の「チャイニーズ・ファースト・ラブ・ストーリー」である。また英語でのタイトルは「WORKING CLASS」である。この作品は、台湾から香港に渡った王祖賢(ジョイ・ウォン)がツイ・ハークと出会った作品であり、このコンビによって後に「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」というヒット作を生み出すことになるきっかけとなった作品である。ということで、王祖賢のキャリアにおいても、ツイ・ハークのキャリアにおいても、一つのスタートとなる記念的な作品である。また、サミュエル・ホイが本作で共演した王祖賢の魅力に一目惚れして追いかけ回したという逸話まで残っている。(今風に言ったらストーカーという言葉で片付けられてしまう...)
作品データを記しておくと、98分の作品で、監督はツイ・ハーク、脚本はチャン・カム・クエン、撮影は陳俊傑、音楽はテディ・ロビンである。そして出演は、サミュエル・ホイ、ジョイ・ウォン、ツイ・ハーク、テディ・ロビン、アンジー・レオン・リュン、ン・マンタ、たちである。
サッカーが好きな3人組のヤン、サニー、アーヒンはある日自動車事故を起こしてしまい、勤め先の菓子工場を首になってしまった。その後、ヤンはジムで働くことになったが、そこでエアロビをしにきたアミーに一目惚れ。何とか友達になることに成功したが、彼女の前で張り切りすぎて、結局は首になってしまう。そして次に見つけた職場は監視が厳しいことで有名な食品工場だった。また、3人組もこの工場で一緒に働くことになったが、会社のやり方とそりが合わない。何とかしようとする3人だったが、やがてアミーはこの工場の社長令嬢だったということが分かり...
設定は、王祖賢の魅力とサミュエル・ホイの逸話をそのまま物語にしたようなものであり、とにかく王祖賢を美しく撮影している。後に韓国では「聖女」と呼ばれて大人気となった王祖賢(更にその後にはスキャンダルで香港映画界から追放されたのもこの「聖女」という看板が邪魔をしたようで、なかなか難しいものです)であるが、本作を見たら、その理由も分かりますね。
'80's終盤から'90's前半に「東洋一の脚線美」と言われた王祖賢出演作を見るならば、押さえておきたい1本である。
↓ジョイ・ウォンと言えば、やっぱりこれです。(本作はかつてはビデオ化されていたのに...)
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