「THE ALAMO」('60) [映画(洋画)]
表題の作品は1960年の映画「アラモ」である。(2004年にデニス・クエイド主演で映画化されたのは記憶に新しい所であるが、今回取り上げるのはそちらではない。)この作品は、西部劇スターであるジョン・ウェインが製作、監督、主演という3役をこなした作品であり、彼の初めての監督作品でもある。(ということで、全てをジョン・ウェインが仕切った作品ということになる。)劇場初公開時は3時間を超える超大作であり、本当にジョン・ウェインの力が入った大作である。
作品データを記しておくと、製作、監督はジョン・ウェイン、脚本はジェームズ・エドワード・グラント、撮影はウィリアム・H・クローシア、音楽はディミトリ・ティオムキンである。そして出演は、ジョン・ウェイン、リチャード・ウィドマーク、ローレンス・ハーヴェイ、フランキー・アヴァロン、リチャード・ブーン、リンダ・クリスタル、チル・ウィルス、パトリック・ウェイン、ジョーン・オブライエン、ジョセフ・カレイア、ケン・カーティス、たちである。尚、西部劇の神様・ジョン・フォードが監修を務めている。また、アカデミー賞では音響賞を獲得している。
物語は、歴史上に残っている1836年のアラモ砦に立てこもったアメリカ人(テキサス独立義勇軍)と、それを包囲攻撃するメキシコ軍との13日間にわたる壮絶な戦いを描いた一大スペクタクルである。日本では今ひとつ馴染みが薄い史実であるが、アメリカ人にとっては「アラモ砦の戦い」は「パール・ハーバー」と共に「○○を忘れるな!」ということで特別の意味を持っているものである。日本人にとったら「忠臣蔵」のような意味合いがある、と言ったら分かりやすいでしょうか?
キャスティングの方にも大いに拘りを見せたJ.ウェインであるが、そのキャスティングもマッチしていて、初めての監督作品としてもなかなか良い演出を見せている。スケールの大きな所を堪能しましょう。
コメント 0