THE AMITYVILLE HORROR('79)(SCORE) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1979年の映画「悪魔の棲む家」である。当時は「スター・ウォーズ」を発端とするSF映画がブームとなっていたが、'70'sが生み出したもう一つのヒット作品というのが、オカルト・ホラー系の作品群であった。本作はそんなブームに乗って、しかも1974年にロングアイランドのアミティヴィルで実際に起こった「実話を元にした」作品である。が、「ホラー作品」と言っているが、あんまり怖くない作品である。が、アメリカではこれが大ヒットを記録して、シリーズ化されて、全7作が製作され、しかも2005年には本作がリメイクされている。(日本では今ひとつヒットしなかったシリーズになっちゃいますが...)
作品データを記しておくと、時間は119分、原作はジェイ・アンソン、製作総指揮はサミュエル・A・アーコフ、監督はスチュアート・ローゼンバーグ、脚本はサンドール・スターン、撮影はフレッド・J・コーネカンプ、音楽はラロ・シフリンである。そして出演は、ジェームズ・ブローリン、マーゴット・キダー、ロッド・スタイガー、ドン・ストラウド、マーレイ・ハミルトン、マイケル・サックス、ヘレン・シェイヴァー、ジョン・ラーチ、エイミー・ライト、ジェームズ・トルカン、ナターシャ・ライアン、エディ・バース、ミーノ・ペルス、たちである。
1974年、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランドのアミティヴィルで起こった超常現象を題材にしたノンフィクションを映画化した物語である。1974年11月、雨の降る夜、一家の長男が両親と弟と妹を惨殺するという事件が発生。逮捕された長男は「家が命じた」と証言した。それから1年、ラッツ夫妻は殺戮があったことを知らずに破格の安さのその家を購入し、引っ越してきた。が、それからラッツ家には異変が起こり始める...
引っ越してきてから4週間で家を捨てたラッツ夫妻であるが、そのドキュメンタリーを見ているかのような作風(「実話がベース」という売り文句には、こういう方があっているのでしょうが...)となっていて、恐怖感はそれほど高くない。まあ、初心者向けと行った所でしょうか。(が、笑いがある訳でもなく、それなりに怖がらせてくれます...→2005年のリメイク作の方が恐怖度はずっと高い。)
こういう作品では音楽がより重要となり、音楽がどれだけ恐怖感を醸し出せるかと言うことが作品の評価に大きな影響を与えることになるが、音楽の方は恐怖感を盛り上げてくれる素晴らしいものである。(演出とドキュメンタリー・タッチがダメだったということになります。)
で、そのサントラ盤(スコア集です)に収録されているのは以下の全17曲である。『Amityville Horror Main Title』『Father Delaney』『One Year Later』『Screams』『The Windshield』『Kathy's Dream』『The Staircase』『The Babysitter』『At The Park』『The Window』『The Ghost』『The Wall』『Bledding Walls』『The Ax』『The Crucifix』『Postludium』『Amityville Horror End Credits』。
流石はラロ・シフリンといったところで、音楽のツボをしっかりと心得ていて、それに見合った音楽を提供してくれている。音楽だけの方が映画本編よりも恐怖があります。
本作を楽しむ場合は、最初にサントラ盤を聴いておいて、気分的に恐怖感を高めておき、それから本編を見るというのがよろしいかと...
Amityville Horror (Score) - O.S.T.
- アーティスト: Lalo Schifrin
- 出版社/メーカー: Aleph Records
- 発売日: 2002/10/22
- メディア: CD
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