「THE AMITYVILLE HORROR」('05) [映画(洋画)]
表題の作品は、2005年に製作公開された映画「悪魔の棲む家」である。これは1979年の同作のリメイク作品である。オリジナル盤の方は、「実話を元にした」という所を強調したためか、セミ・ドキュメンタリーといった感じがして、ホラー作品としたら恐怖度が低かったが、リメイクである本作は、やはり「実話を元にした」という所は同じであるが、オリジナル・ストーリー(フィクション)を加え、更には幽霊をより強く意識させることで、恐怖度はぐぐーんと上昇している。ということで、「恐怖度」に関してはオリジナル作を越えたリメイク作品と言うことが出来る。しかし、CG技術の発達もあって、幽霊を登場させて特撮技術に頼りすぎていて、ストーリー展開においては訳が分からなくなってしまった所もあって、今ひとつ。(この点ではオリジナルに及ばない。)
作品データを記しておくと、時間は90分、原作はジェイ・アンソン、製作総指揮はデヴィッド・クロケットとテッド・フィールド、監督はアンドリュー・ダグラス、オリジナル脚本はサンドール・スターン('79年版の脚本です)、脚本はスコット・コーサー、撮影はピーター・ライオンズ・コリスター、音楽はスティーヴ・ジャブロンスキーである。そして出演は、ライアン・レイノルズ、メリッサ・ジョージ、ジェシー・ジェームズ、ジミー・ベネット、フィリップ・ベイカー・ホール、レイチェル・ニコルズ、イザベル・コナー、ブレンダン・ドナルドソン、アナベル・アーマー、リック・コメニック、デヴィッド・ギー、ダニー・マッカーシー、たちである。
物語は基本的にオリジナル盤と同じである。1974年11月、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランドのアミティヴィルのある邸宅で、一家の長男が両親と弟、妹を殺すという事件が発生。逮捕された長男は動機は「家が命じた」と証言した。それから1年後、その邸宅を破格の値段で購入したラッツ夫妻一家が引っ越してきた。しかし、それからラッツ家には恐ろしい現象が起こり始める...
良くも悪くも、21世紀になってからのホラー作品と言うことが出来る作品である。(ちょっと技術に頼りすぎている。)もう少しストーリー展開に工夫が欲しいと感じるが、怖い映画を見ようというのだったら(一応)悪くはないでしょう。(「実話を」と言うのなら、「怪談新耳袋」の方が遙かにクオリティが高いです。)
↓1979年のオリジナル版はこちら
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