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「宮本武蔵」(その6) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローの第7弾「宮本武蔵」の6回目は、'60年代の東映製作の五部作のなかでも屈指の名作として知られている第4作宮本武蔵 一乗寺の決斗」です。何と言っても、武蔵VS吉岡道場一門の1人vs73人の対決は映画史に残る殺陣として語り継がれている。

作品データを記しておくと、1964年の東映京都の作品で、時間は128分、原作は吉川英治、監督は内田吐夢、脚本は鈴木尚也と内田吐夢の2人、撮影は吉田貞次、美術は鈴木孝俊、音楽は小杉太一郎である。そして出演は、中村錦之助、高倉健、入江若葉、木村功、浪花千栄子、竹内満、丘さとみ、江原真二郎、平幹二朗、河原崎長一郎、香川良介、佐藤慶、鈴木金哉、国一太郎、水野浩、山形勲、松浦築枝、西本雄司、花沢徳衛、谷啓、千田是也、東山千栄子、東野英治郎、暁冴子、八坂京子、藤代桂子、小野恵子、岩崎加根子、団徳麿、織田政雄、中村錦司、たちである。

前作で吉岡清十郎の左肩を一撃のもとに打ち砕いた武蔵は、清十郎の弟・伝七郎から仇敵とされて、吉岡道場の門弟一同たちから居所を探られることになった。また、吉岡一門だけでなく、朱実やお杉、お通、城太郎たちも武蔵の行方を追っていた。そんな中、武蔵は伝七郎から果し状をつきつけられ、蓮華王院三十三間堂で相対することになる。その後、お通の居場所を知った武蔵が訪れると吉岡一門に囲まれ、更には佐々木小次郎も現れ、遂に決闘と言うことになる...

とにかく、一乗寺での武蔵VS吉岡道場一門の73人という決闘が最大の見せ場である。しかも、内田監督もこの部分には拘っていて、凝った演出でたっぷりと見せてくれる。そして物語の方は、いよいよ最終作(勿論、次作のことです)の巌流島の決闘へと繋がっていくことになるが、佐々木小次郎もいよいよということになり、次作への伏線という所もあって、2時間強という時間があっという間に過ぎてしまいます。

巌流島での武蔵VS小次郎は「宮本武蔵」を語る上では絶対に欠くことは出来ないが、これは一対一の決闘としてのものである。本作の「一乗寺の決闘」は一対多数というまた違った決闘の醍醐味を見せてくれるものであって、やはり「宮本武蔵」を語る上では欠かすことの出来ないものである。やっぱり本作もたっぷりと堪能しましょう。(尚、本作が全5作の中で最も時間が長い作品であるが、それだけ力も入った作品でもある。)

 

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