「THE OMEN」(2006) [映画(洋画)]
WOWOWが「一挙放送」と銘打って、旧作シリーズとリメイク版の放送をまとめて行ったが、リメイク版の本作は4作から二日半ちょっとをおいての放送でした。ということで、ここで2006年製作のリメイク版を取り上げる。(「2006年6月6日」公開ということで、確かに「666」の日に封切りとなって話題になった作品でした。(が、そのためだけに製作された作品ということも否定できません)→「一挙放送」というのであれば、6月6日に行うべきであり、スタート時間を朝の6時にすれば、こちらの方が「666」の並びにより近づくので、もっと良かったと思うのですけど...)
作品データを記しておくと、1976年に制作された第1作のリメイク作であり、製作はジョン・ムーアとグレン・ウィリアムソン、製作総指揮はジェフリー・ストット、監督はジョン・ムーア、脚本はデヴィッド・セルツァー、撮影はジョナサン・セラ、音楽はマルコ・ベルトラミ、出演は、リーヴ・シュレイバー、ジュリア・スタイルズ、ミア・ファロー、デヴィッド・シューリス、ピート・ポスルスウェイト、マイケル・ガンボン、シーマス・デイヴィー・フィッツパトリック、たちである。
本作はやっぱり良くも悪くも「リメイク作」である。悪評の多い「リメイク作」であるが、その典型的なパターンが出ていていました。ストーリーも、新解釈も無いし、違った側面からも描いておらず、オリジナル版の怖さも出ていない。本当に「2006年6月6日」という日のために作られた作品である。
良い点というのは、オリジナルから30年ということで、技術の進歩があって、CGで色々と表現できるようになったことで、リアルな描写が出来ることと、映像が綺麗になっていること。首が飛ぶシーンはやはり技術の進歩があったからこそのものでした。そして、もう一つは、オリジナル版のテーマ曲を使っていて、その曲が改めて名曲だということが分かったことぐらいである。
まあ、「2006年6月6日」という日のお祭りと考えれば、一応は意味はあるが、それ以外には特に何もない作品である。
まあ、こういう作品があっても悪くは無いが、これだったらば1976年のオリジナル版をデジタル処理をして、CGによる描写を追加し、同時にノイズ処理を行った作品を2006年6月6日に公開した方が良かったでしょうね。(権利関係で色々とあるとはいうものの...)笑うということはないが、怖さがない「オーメン」は「肉の無い肉じゃが」「炭酸の無いコーラ」「チーズの無いピザ」と同じです。
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