FOREIGNER『FOREIGNER』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1977年に発表された彼らの1st.アルバムである。邦題は「栄光の旅立ち」と点けられているが、いきなり300万枚を越える大ヒットを記録して、人気バンドの仲間入りを果たした。彼らは英米人が混在するという珍しい構成であり、そこからバンド名が付けられたということは有名な話であるが、デヴュー時('70'sの間はハードなバンドでした。)はハードなサウンドを聴かせてくれていた。本作は、いきなりの大ヒット曲が生まれたことから大ヒットを記録して、Billboardのアルバム・チャートで最高位4位を記録すると共に、1977年の年間アルバム・チャートでも25位にランクインしている。
収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、2002年にリマスターされてリイシューされた時に4曲のボーナス・トラックが追加されて全14曲になった。(後ろの4曲がボーナス・トラックである。)収録曲は以下の通りである。『Feels Like The First Time』『Cold As Ice』『Starrider』『Headknocker』『The Damage Is Done』『Long, Long Way From Home』『Woman Oh Woman』『At War With The World』『Fool For You Anyway』『I Need You』『Feels Like The First Time (Demo)』『Woman Oh Woman (Demo)』『At War With The World (Demo)』『Take Me To Your Leader (Demo)』。
この中から生まれたシングル・ヒットは、『Feels Like The First Time』がBillboardのシングル・チャートで最高位4位、1977年の年間シングル・チャートで31位、『Cold As Ice』がレギュラー・チャートで最高位6位、1977年の年間シングル・チャートで68位にランクインすると言うように、デヴューしていきなり年間シングル・チャートのTOP 100に2曲ランクインすることになった。また、『Long, Long Way From Home』も年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていないが、レギュラー・チャートでは最高位20位を記録している。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、何と言っても『Cold As Ice』である。(『Feels Like The First Time』も良いのだが、やはり『Cold As Ice』のしびれ度には及びません。)その他の曲としたら、『Feels Like The First Time』は当然であるが、『Headknocker』『Fool For You Anyway』『I Need You』という所も外せない。捨て曲がなく、しっかりとしたロックを聴かせてくれている。また、4曲のボーナス・トラックは全て「Demo Version」であるが、これらもなかなか良いものである。→これから本アルバムをと言うのであれば、絶対にリイシュー盤を捜すべきです。
'70'sの彼らはハード・ロック、アメリカン・プログレに分類されるエネルギッシュなサウンドを聴かせていたが、'80'sの声を聴いてからはサウンドがソフトになっていき、『Waiting For A Girl Like You』と『I Want To Know What Love Is』いう名曲バラードを生み出すことになるのだが(メンバーが抜けていったことも影響しているが...)、力強い'70'sの彼らのサウンドも彼らの魅力の一つである。やはり本アルバムはしっかりと抑えておきたい一枚である。
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