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ABCの酷い再放送「必殺仕事人V・風雲竜虎編」 [ETC.(その他)]

ABCが再放送で、火曜深夜に再放送している「必殺仕事人V 風雲竜虎編」。これが実に酷い形で再放送がされている。この作品は全19話であるので、週一の放送だったら、4ヶ月半あれば終了することが出来る。まあ、時にはお休みが入ったとしても、5ヶ月あれば十分終了できると誰もが思う所である。再放送が始まったのが4/3深夜だったので、8/28深夜の放送は第22週目ということで、最終回を迎えていても良いはずである。(いや、後番組が始まっていてもおかしくない。)が、8/28深夜に放送されたのは、第11話であった。つまり、22週の中で、丁度半分の11週はお休みだったということになる。(出席率が50%だったら、単位をくれないですよ、普通は...)

最初は3話放送、1回休み、3話放送ということで順調に再放送が行われてきたが、5/22深夜からは4週続けてお休みとなり、その後2週続けて放送があると、次の2週は休み、1話放送、2週休み、1話放送、2週休みという形で放送して現在に至っている。(6月の終わりからは、1話放送すると2週続けてお休みという有様...)

いくら深夜の再放送だからと言っても、これはあまりにも酷い扱いである。夜中に大きなニュースが飛び込んできたというのならばともかく、そんなことは無かった。

「必殺」シリーズは何処の局が製作したドラマかと言うと、ABC(朝日放送)である。自分の所で製作した作品だからと言って、こんな扱いをするというのは、何を考えているのか、全く理解できない。

まあ、ABCは中村主水が登場する作品ばかりを再放送していて、主水が登場しない作品(「非主水シリーズ」と言う)は殆ど無視していてまともに再放送しないのですが、本作は主水登場作品です。

更に酷いことに、7月に15年ぶりの「必殺シリーズ」の新作となるスペシャル「必殺仕事人2007」に合わせるかのように「必殺仕事人V旋風編」の再放送を行ったが、全14話の放送はせず、適当に流すと、最終回も放送しないで終えてしまった。(つまり、まともに放送しないことが定着してしまっている。→前科何十犯どころか、常習犯である。)

過去に自社で製作したドラマ対してこのような酷い扱いをしていて、他にも色々と酷い形で再放送をするABCには、ドラマの再放送に対する信頼感は全くない。で、こういう酷い対応をしているから、現在放送中のドラマに対しても、それがABCの自社制作ではなく、例えキー局のテレ朝制作のドラマであっても、「本当に放送するの?」という疑惑しか持つことにならない。(実際、再放送なんて、ABCはまず行わず、「はぐれ刑事」などの特定作品ばかり再放送している。)

某放送局が、巨人戦の野球中継を視聴率が取れないから放送延長しない、ということにしているが、そもそも視聴率が低迷する原因の1つに、テレビ局の放送が酷いから離れていく、ということがあるのに、それをきれいさっぱり忘れている。それと同じことをABCが「必殺仕事人」の再放送でやっているということに気づいていないのだから...

昔のように、ビデオ、テレビゲームが無い時代であれば、娯楽と言えばテレビだったが、今はビデオ、テレビゲームだけではなく、BS、CS放送という多チャンネル時代に突入しているのだから、視聴者は酷いものは見捨てて良いものに流れるのは当然である。

いざとなったら「公共の電波だ」「報道の自由だ」と、自分たちは常に正しい立場にいるかのようにのたまうのが放送局であるが、自分たちの番組放送形態が視聴者離れを引き起こす原因を作っているということに全く気づかないなんて、これはこれでお笑いである。

とにかく、再放送をするのならまともに再放送をするべきであり、中途半端にするのだったら、再放送なんかするな!尚、本編が約45分半の番組を50分枠で放送して、CMを少なくしていることは評価するが、「それがトレードオフだ」という言い訳は通用しませんぞ!

 

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