FREDDIE JACKSON『TIME FOR LOVE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1992年に発表された彼の5枚目のアルバムである。'80's後半から'90's前半にかけて、R&B、コンテンポラリー・ソウルの世界で、その歌唱力と都会的なセンスの良さで大人の鑑賞に堪える内容の濃いアルバムを発表し続けていた彼の脂が乗りきった時期の作品ということで、聴き応えのあるアルバムである。(といっても、特に大きなヒットにはならなかったのですけど...→この時期のアメリカは、何と言ってもカントリーの大ブームの真っ直中で、都会的なテイストは敬遠されがちになっていた時期でもありました。)とにかく、じっくりと聴かせてくれていると共に、大人のサウンドです。
収録曲は以下の全11曲である。『I Could Use A Little Love (Right Now)』『Time For Love Tonight』『Chivalry』『Trouble』『Can I Touch You』『All I'll Ever Ask』『Will You Be There』『Come With Me Tonight』『Can We Try』『Me And Mrs. Jones』『Live My Life Without You』。
この中からは、やっぱり『I Could Use A Little Love (Right Now)』が秀逸である。そして、正確にはアルバム・タイトルとは異なっているが、アルバム・タイトル・ナンバーに相当する『Time For Love Tonight』、そして『Live My Life Without You』という所を本アルバムからのお薦め曲としてピックアップしておくが、都会のセンスが光り、夜景の大都会を眺めながら、ブランデーでも片手に聴くのにもってこいのサウンドである。また、彼のボーカルも、じっくり聴かせてくれて、'90'sのアダルト・コンテンポラリー・ミュージックとしてもっとヒットしても良かったと思うのですけどねぇ~
'90'sになって、ワールド・ミュージックの台頭からカントリーへの回帰など、都会のテイストを感じさせるサウンドは'80'sの時代と比べると、下火になり、虐げられるようになっていた時期があるが、そんな時期であっても良いものは本当に良いものであり、コンテンポラリー・ミュージックをもっと広く聴いてもらう場合、センスも良いので、是非チョイスしてもらいたいアルバムである。ボーカルがお好きな方にもお薦めのアルバムである。
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