「F/X: MURDER BY ILLUSION」 [映画(洋画)]
表題の作品は1986年の映画「F/X 引き裂かれたトリック」である。大作という感じの作品ではなく、B級というような作品であるが、発想の着眼点が良く、なかなか上手く作られた犯罪スリラー作品である。(「ケータイ刑事」シリーズの中でも本作のアイデア(偽装という工作)を頂いているような物語もあるが、着眼点は面白い。)また、本作も製作から20年の歳月が流れたが、特殊効果の技術というのは現在でも日進月歩で進化しているということがよく分かります。本作はヒットを記録したことから5年後の1991年に続編となる「F/X2 イリュージョンの逆転」が製作された。
作品データを記しておくと、時間は108分、監督はロバート・マンデル、脚本はグレゴリー・フリーマンとロバート・T・メギンソンの2人、撮影はミロスラフ・オンドリチェク、音楽はビル・コンティである。そして出演は、ブライアン・ブラウン、ブライアン・デネヒー、ダイアン・ヴェノーラ、クリフ・デ・ヤング、メイソン・アダムス、ジェリー・オーバック、ジョー・グリファシ、マーサ・ゲーマン、アンジェラ・バセット、たちである。
ロリー・タイラーは特殊効果マンとして数多くの映画でSFXを手掛けている男で、この道の天才と呼ばれていた。そんな彼の元に、ある日、司法省証人移送計画班のエイジェント・リプトンが訪ねてきて、仕事を依頼する。その仕事とは「暗黒街の大物証人・ニコラス・デ・フランコの暗殺偽装」であった。仕事を引き受けたロリーは無事にやり遂げるが、その直後からロリーは命を狙われる様になった...
ロリーが持ち前の技術を使って立ち向かっていく所はユニークであると同時に、トリックとしてはよく考えられたものである。現在は、本作製作当時よりもCGの技術の進歩で、一段と特殊効果は高度なことが出来るようになっているが、「ケータイ刑事」のファンであれば、違和感なく受け入れることが出来るでしょう。やっぱり「アイデア」が大事と言うことです。
犯罪サスペンスがお好きな方だけでなく、「特撮」や「特殊メイク」などに興味がある方にもお薦めの1本です。
コメント 0