HANOI ROCKS『BACK TO MYSTERY CITY』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1983年に発表された彼らの4th.アルバムである。1980年にフィンランドで結成された彼らは、メロディアスで有りながら活きの良いロックを聴かせていたが、大きなヒット曲がなく、伸び悩んでいた。丁度、ドラムスが交代して新たに発表されたのが本アルバムで、ようやく陽の目が当たるようになり、本アルバムは彼らのアルバムの中で初のTOP 100内に入るヒットとなった。(イギリスで最高位87位を記録している。アメリカではデヴュー前なので、チャートインしていない。)ということで、彼らのキャリアにおいても重要な位置づけとなるアルバムである。(が、この後2枚のスタジオ・アルバムと1枚のライブ・アルバムを発表し、1985年に解散することになる。2001年に再結成することになり、その後はご存知の通りの活躍をしている。)
収録曲は以下の全10曲である。『Strange Boys Play Weird Openings』『Malibu Beach Nightmare』『Mental Beat』『Tooting Bec Wreck』『Until I Get You』『Sailing Down The Tears』『Lick Summer Love』『Beating Gets Faster』『Ice Cream Summer』『Back To Mystery City』。
本アルバムは、彼ららしい曲が集まっているということで、人気の高いアルバムである。ここではバンドとしてのメンバーの力が上手く引き出されていて、ノリの良いサウンドを聴かせてくれている。
この中からの筆者のお薦め曲は、『Strange Boys Play Weird Openings』『Mental Beat』『Tooting Bec Wreck』『Until I Get You』『Back To Mystery City』という所をピックアップしておくが、捨て曲がなく、たっぷりと聴かせてくれている。
彼らのキャリアにおいても重要なポジションになるアルバムであるが、そのアルバムが「黄金の1983年」に発表されているというのもまた面白いところである。とにかく、1983年に発表されたアルバムというのは傑作が多く、際立ってクオリティの高い一年でした。'80'sのロックがお好きな方はチェックしておきたいアルバムである。
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