TVドラマ・ミニ・シリーズ「ポセイドン・アドベンチャー」 [ドラマ]
1972年の映画「ポセイドン・アドベンチャー」、2006年のそのリメイク作である映画「ポセイドン」があるが、今回取り上げる表題の作品は2005年のTVドラマ・ミニ・シリーズとして製作された「ポセイドン・アドベンチャー」である。(WOWOWが放送してくれたと言うことで、記すことにする。)
物語は、大海原で豪華客船が転覆してしまい、そこから生死を賭けた脱出劇を描いたものである。が、本作は現代風にかなりアレンジしていて、オリジナルとは大きく違っている。また、トータルで約3時間ということで、オリジナル版よりも尺が長い(1.5倍ある)と言うことで、船が転覆するまでに登場人物の描写もそれなりに行われているだけでなく、犯人側の事前準備もじっくりと描かれている。(→地震による津波で転覆というのではなく、テロリストによる爆破によって転覆という設定にしている。)また、現代風ということで、メールや小型ムービーが劇中に登場するというように、オリジナル版には登場しないアイテムを取り入れている。
作品データを記しておくと、2005年のアメリカのTVシリーズで、前後編(前編89分、後編87分)という約3時間という作品である。(1972年の映画のオリジナル版は117分、2006年のリメイク版は98分でした)原作はポール・ギャリコ、製作はメアリー・チャーチ、製作総指揮はロバート・ハルミ・Jr.とラリー・レヴィンソンの2人、監督はジョン・パッチ、脚本はブライス・ゼイベル、撮影はロス・ベリーマン、音楽はジョー・クレイマーである。そして出演は、アダム・ボールドウィン、ルトガー・ハウアー、スティーヴ・グッテンバーグ、ブライアン・ブラウン、ピーター・ウェラー、C・トーマス・ハウエル、アレックス・キングストン、アレクサ・ハミルトン、シルヴィア・シムズ、クライヴ・マントル、アンバー・セインスベリー、シェルビー・クラーク、ティナリー・ヴァン・ウィック、アンドリュー・ブレント、ダニー・キーオ、マイケル・ウォーリー、ジェフ・ピアソン、たちである。(TVシリーズにしたら結構豪華な顔ぶれが集まっている。)
前編の方は、転覆して上下がひっくり返ったポセイドン号で、新年祝賀パーティの会場から船底(ひっくり返っているから海面ということになる)目指して脱出しようとする一行が出ていく所までで、後編はその脱出を試みる一行の姿を描いている。→「前編」はテロリストが行動をしようとするアクション作品のような雰囲気が前面に出ていて、華やかな豪華客船に乗り込んだ連邦捜査官がそれを追うというアクション・サスペンスと言った雰囲気で、「後編」になってようやく「ポセイドン・アドベンチャー」という雰囲気となる。ただし、前編も後編も、尺が長いということで、物語の展開はゆっくりしていて、船が転覆するまでにかなりの時間があるということで、何のドラマだったのか、半分忘れかけていました...
TVシリーズとしたら、結構力を入れていて、CGでそれなりの迫力あるジーンを見せている。また、オリジナル映画のオマージュと感じられるシーンもいくつかあって、その場は思わずニンマリとしてしまう。が、物語の進展が遅いと言うことが最大の弱点であって、後編の方は、そんなにぐずぐずしていていいの?と何度か思ってしまった。しかし、2006年のリメイク版よりは辛うじて良かったという所でした。(オリジナル版、本作、リメイク版と、次第に質が低下している...)
↓本作はこちら
↓オリジナル版、その続編、リメイク版
ポセイドン・アドベンチャー コレクターズ・エディション (初回限定生産)
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2006/05/26
- メディア: DVD
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