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「GRAND HOTEL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1932年のアメリカ映画「グランド・ホテル」である。この作品は、「グランド・ホテル形式」という作劇法(限られた時間と場所に様々な人々を登場させる方法)の語源になった作品であって、映画ファンだけでなく、映画を製作する側の人も見ておかなければならない作品である。本作は元は舞台劇であり、その映画化作品である。当時のMGMの5大スターが共演した豪華なキャスティングが話題になった作品でもある。また、本作はアカデミー・作品賞を獲得している。

作品データを記しておくと、1932年のモノクロ作品で、時間は113分である。原作はヴィッキー・バウムで、製作はアーヴィング・G・サルバーグ、監督はエドマンド・グールディング、脚本はウィリアム・A・ドレイク、撮影はウィリアム・H・ダニエルズである。そして出演は、グレタ・ガルボ、ジョン・バリモア、ジョーン・クロフォード、ウォーレス・ビアリー、ライオネル・バリモア、たちである。

ベルリンにあるグランド・ホテル、人気が凋落して無気力になったロシアのバレリーナ、男爵と称しているが実は盗賊の男、生きるためならなんでもする女性速記者、事業が危機に瀕している実業家、健康を害していてこの世の名残に贅沢をしに来た男。この5人がグランド・ホテルで一日半のうちに繰り広げる様々な人生模様を描いた作品である。

「グランド・ホテル形式」と呼ばれる作品は後に多数あるが、その原点である本作は、製作から既に75年という歳月が流れたが、色褪せることなく現在でも輝いている作品である。余計なものは極力排除して、時間と場所を絞ったことで、物語についても実に理解しやすくなるが、そうなると、違った見方をすることが出来るようにもなり、1つの作品を違った視点で複数回見るという楽しみがある作品である。

また、この「グランド・ホテル形式」は、「ケータイ刑事」でも一部の作品がこの手法を用いているというように、現在でも色々と使われている手法である。(「ケータイ刑事」の場合は、「グランド・ホテル形式」を導入するというのではなく、少ない予算で如何にして楽しい作品にするのか、という工夫をしている内に、自然に「グランド・ホテル形式」に辿り着き、それを「ケー刑事」風にアレンジしている、といったら良いでしょう。何せ、登場人物が少ないですから...)

かなり古い作品であるが、しっかりと見ておきましょう!!

 

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