必殺仕事人V・風雲竜虎編 #19[Final] [ドラマ]
4月の始めにスタートしたABC朝日放送の「必殺仕事人V・風雲竜虎編」の再放送がようやく最終回を迎えた。全19話なので、毎週放送していれば8月の真ん中には終了していたのに、何だかんだでお休みが入り、30週目にしてようやく全19話が放送されたため、「ようやく」ということである。
最終回の物語は、「必殺」シリーズではお約束の、仕事の相手は大物であり、同時に仕事人たちの組織がバラバラになる(時には死亡する仕事人もいるが、今回は本作レギュラー仕事人の中には死亡者無しでした)という内容である。但し、仕事人たちが別れ別れになっていくドラマを描くため、頼み人の悲劇の描写は少なく、仕事人たちが仕事に入って行くのもいつもより早くなっている。(今回も冒頭でそれなりの説明を語りで処理していた。)
この作品は1987年の作品であり、この次の作品の「必殺剣劇人」で一旦シリーズは終了することになる。4年のブランクがあって、1991年10月に「必殺仕事人・激突」が製作されることになるが、「風雲竜虎編」は主水主演作品としたら、一旦は締めくくりとなったのである。(「剣劇人」の最終回に主水は登場しますけど...)
初回と最終回の物語では、やっぱり主水は凄い活躍をするが、今回もその通りでした。いつもと全く違って、昼行灯の主水という姿は全くなく、これまでにも何度も死線をくぐり抜けてきた主水の鋭い眼光が光っていました。主水がここまで生き延びてきたのはこういう姿があるためであるが、見方を変えれば「やるときにはやる」ということである。(「要領が良い」とも言うことも出来る。)ダメキャラと凄腕の殺し屋という正反対のキャラクターがしっかりしているだけに、やっぱり面白いですね。
物語では、結局主水だけがそのまま江戸に残り、他の仕事人のメンバーたちは散り散りになって江戸を離れていった。(お玉と影太郎も別れて別々に消えていった。)死亡者が出ない終わり方だったので、またいずれ戻って来ることが出来る終わり方であるが、その通りで、鍛冶屋の政はこの後の劇場版第5作(1991年作品)に登場することになる。しかし、それ以外のメンバーはどうなったのか湧かせない...
本作が終了したということで、次作は次の「剣劇人」が放送されると考えるのが普通であるが、朝日放送での放送なので、そういう訳にはいかない。朝日放送は中村主水が登場する作品でなければ再放送しない傾向である。よって、次は「激突」の放送が始まるのかと思いきや、来週からは「必殺」シリーズの再放送はありません。→深夜の録画する作品が1本減るということで、水曜日が少し楽になる... はずだったのだが、水曜は昼間(13:00~)にKBS京都で「必殺商売人」の再放送が始まっちゃった...
必殺仕事人 激闘編 / 旋風編 / 風雲竜虎編 ― オリジナル・サウンドトラック全集 16
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- 発売日: 1996/05/22
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必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 荒野の果てに編 (ザ・テレビジョン文庫)
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必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 月が笑ってらぁ編 (ザ・テレビジョン文庫)
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