ケータイ刑事銭形雷31話(2nd.5話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
BS-iの再放送枠(毎週日曜日朝10時)に合わせて書いている「銭形雷[裏ネタ編]」。今回の物語は2nd.5話の「かなりバッチリナイスガイの高村さん ~「まだらの紐」殺人事件」である。この物語では「アナグラム」という言葉遊びが出てくるということと、「銭形泪・2nd.9話」からのネタがたっぷりと出てきて、しかも高村さんがシャーロキアンとして登場するということなので、今回は「アナグラム」と「シャーロキアン」について述べる。
尚、BS-iの本放送時に記した記事は「ここをクリック(本放送)」、MBS放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。
アナグラム(ANAGRAM):劇中でもこの説明は行われているが、これは言葉の文字の順番を入れ替えて、別の単語を作ったり、別の言葉にする遊びのことである。作家のペンネームや小説に登場する地名や人名を作る時に、この手法はけっこう使われていることがある。また、言葉遊びということでは「ケータイ刑事」ではお馴染みの回文(文字列を逆順にしたもの。)と違って、並び替えた文字列に意味があるかどうかを調べる必要はないので、N文字の言葉からはNの階乗通りの並べ替えが存在することになる(同じ文字が含まれていない場合。)ので、その中から意味のあるアナグラムを見つけるのはけっこう難しい。それ故に、小説に出てくる地名や人名では使いやすいということもある。
尚、劇中では日本語のアナグラムが登場したが、当然のことながら、日本語以外の言語においてでも「アナグラム」はある。というより、全ての言語においてあり得るものである。(英語の例を1つ挙げると「EROS」→「ROSE」など)但し、日本語のアナグラムは文字を並び替えても音は変わらないが、英語のアナグラムでは文字を並び替えると音が変わることもあって、日本人にとっては難しいかも知れませんね...
シャーロキアン(SHERLOCKIAN):アーサー・コナン・ドイルが書いた小説・シャーロック・ホームズ・シリーズの主人公・シャーロック・ホームズの研究者と熱狂的なファンのことを指している。但し、イギリスではホームジアン(HOLMESIAN)と呼ばれている。また、ホームズの本国・イギリス(シャーロック・ホームズ協会→イギリスのクラブということで、女性は入会できないところが「伝統」を重んじているイギリスらしい所である。)をはじめ、シャーロキアンの組織は世界中にあり、アメリカ・ニューヨークのベーカー・ストリート・イレギュラーズが最も古いものである。(1934年に設立。)また、日本には「日本シャーロック・ホームズ・クラブ」が1977年に設立されている。(そのHPはここをクリックして下さい。)シャーロキアンであれば誰でも入会することが出来ます。
ホームズに関しては様々な研究がされている。(例えば、ホームズの年収は?ワトソンのミドルネームは?等)中には、ホームズは女性であったと主張する研究まである。→色々と研究対象はあるものです。→「ケータイ刑事」に関しても色々と研究対象となることもできますが、そういう「ケータイ刑事」ファンをなんて呼ぶのでしょうかねぇ?(単なる「ケータイ刑事・ファン」では面白くないですし、「ケー刑事アン」では語呂が今ひとつだし、何か良いものは無いですかねぇ...)
雷ちゃんはシャーロキアンではないが、シャーロキアンの銭形家の人間と言えば銭形泪ちゃんがいる。泪ちゃんも何かと研究していることでしょう。(柴田太郎さんもそうですが、今回の物語でシャーロキアンになっていた高村さんは研究はしていないように思えますが...)
また、シャーロキアンはホームズを実在の人物と見なし、物語の方はワトソンを実際の執筆者とみなし、コナン・ドイルはワトソンの出版エージェントと、またはゴーストライターと位置づけているが、こういう遊びがあるのもまたホームズの凄い所である。
↓「アナグラム」関係
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- メディア: 単行本
ソシュールのアナグラム―語の下に潜む語 (叢書 記号学的実践)
- 作者: ジャン スタロバンスキー
- 出版社/メーカー: 水声社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
↓「シャーロキアン」関係
シャーロック・ホームズの事件簿 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
- 作者: アーサー・コナン・ドイル
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/10/11
- メディア: 文庫
シャーロック・ホームズの冒険―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
- 作者: アーサー・コナン ドイル, Arthur Conan Doyle, 日暮 雅通
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/01
- メディア: 文庫
シャーロック・ホームズ大人の楽しみ方―100回読んでもまだ面白い
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- 出版社/メーカー: アーク出版
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
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