「A NIGHTMARE ON ELM STREET PART 5: THE DREAM CHILD」 [映画(洋画)]
表題の作品は1989年の映画「エルム街の悪夢5/ザ・ドリームチャイルド」である。前年の第4作に続いて製作されたシリーズ第5弾である。(第1作から6年目で早くも5作目というハイペースで製作が続いていました。)前作で倒されたフレディが、またも甦ってくる。当初の目的が置き去りにされて、完全なモンスター映画となり、「ホラー」という感じでは無くなっているが、これは「13日の金曜日」シリーズのジェイソンと同様である。シリーズ作品が次々と制作されるのは、シリーズのファンにとっては嬉しいが、もう少し練った物語にして貰いたい所である。
作品データを記しておくと、時間は90分、原案はレスリー・ボーエム、ジョン・スキップ、クレイグ・スペクターの3人、監督はスティーヴン・ホプキンス、脚本はレスリー・ボーエム、撮影はピーター・レヴィ、音楽はジェイ・ファーガソンである。そして出演は、ロバート・イングランド、リサ・ウィルコックス、ケリー・ジョー・ミンター、エリカ・アンダーソン、ウィットビー・ハートフォード、ダニー・ハッセル、マット・ボーレンギ、バー・デベニング、たちである。
本作では、前作でフレディを倒したアリスが妊娠し、その子供の夢を通して復活しようとするジェイソン、ということで、これは第2作でボツになったアイデアを練り直したものである。アリスは夢をコントロールできる能力を持っていているが、前作と同じアイデアの延長線上という所が今ひとつでもある。また、フレディとアリスの戦いに、フレディの母親が甦るというのも、ちょっと... →アイデアはケット手悪くないのだが、脚本と映像がそれについていってないのが残念。
長く続くシリーズでは、必ずや何処かで起こる駄作に陥る現象があるのだが、「エルム街の悪夢」シリーズでは本作でそれが一気に出てくることになった。(で、普通はこうなったらシリーズは終了となるのだが...)兎に角、ほぼ1年に1本というハイペースで製作していたらこうなるのも当然という気もする。で、次作は2年の時間をおいて登場することになる。シリーズ全作を制覇しようという気持ちがなければ、本作は見なくてもいいでしょうね。
エルム街の悪夢5 ザ・ドリームチャイルド スペシャル・エディション
- 出版社/メーカー: アミューズソフト販売
- 発売日: 2004/03/26
- メディア: DVD
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