「THE NAKED GUN 33 1/3: THE FINAL INSULT」 [映画(洋画)]
表題の作品は1994年のアメリカ映画「裸の銃を持つ男 PART 33 1/3/最後の侮辱」である。前作から3年ぶりに製作されたシリーズ第3弾であり、最終作である。(今回もタイトルの方は「PART 3」でしなくて「33 1/3」というように遊び心に満ちた物である。尚、33 1/3という数字からLPレコードの回転数だと気づけば、あなたはしっかりした人ということになります。)当然ながら、全2作と同様に数々の映画のパロディがたっぷりだが、今回は時事ネタまでパロッていたり、カメオ出演ということでハリウッドのスターたちが出てくるというのも、ファン・サービス精神に満ちていて楽しい所である。
作品データを記しておくと、時間は83分、製作はロバート・K・ワイスとデヴィッド・ザッカー、製作総指揮はジェリー・ザッカー、デヴィッド・ザッカー、ジル・ネッターというお馴染みのトリオ、監督はピーター・シーガル、脚本はパット・プロフト、デヴィッド・ザッカー、ロバート・ロキャッシュの3人、撮影はロバート・スティーヴンス、音楽はアイラ・ニューボーン、である。そして出演は、レスリー・ニールセン、プリシラ・プレスリー、ジョージ・ケネディ、O・J・シンプソン、フレッド・ウォード、キャスリーン・フリーマン、アンナ・ニコル・スミス、ピア・ザドラ、エレン・グリーン、エド・ウィリアムズ、たちである。また、カメオ出演しているスターの名前を記しておくと、シャナン・ドハティ、オリンピア・デュカキス、R・リー・アーメイ、モーガン・フェアチャイルド、エリオット・グールド、マリエル・ヘミングウェイ、バリー・ヒッキー、ジェームズ・アール・ジョーンズ、ラクエル・ウェルチ、たちである。(凄い顔ぶれが集まっています。)
物語は、恋人のジェーンとの結婚を機に警察を辞めたドレビンは、妻が弁護士として働き、自分は主夫として家にいるという生活をしていた。そんな中、彼は元同僚の所長とノードバーグから捜査協力を頼まれ、引き受ける。で、彼が追うのは服役中の爆弾テロリスト・ロッコの恋人で、市庁舎爆破犯人の共犯者と目される看護師のタニヤだった。が、警察に戻ったら離婚すると言う妻に知られてしまい、ジェーンはを出て行ってしまう。で、ドレビンは警察に復職し事件を追うことになる。爆弾事件の首謀者はロッコであることが判明し、ドレビンはおとり捜査を志願して刑務所に入り、ロッコと接触しようとする。そしてロッコの信用を得ると二人で脱獄をして、ある山荘に向かう。一方、ジェーンはドレビンの残したメモから山荘の場所を知り、やはりそこに向かう。ロッコはアカデミー授賞式の爆破を狙っていて、ドレビンはそれを防ごうとするが...
ビッグ・スターたちのカメオ出演は、犯人がアカデミー授賞式を狙っているということで、授賞式に出席しているという形で出ているのだが、実に上手いアイデアである。が、あのドレビン警部のことだから、何事もなく終わるはずが無く、アカデミー授賞式が滅茶苦茶になると言うのはお約束。やっぱりこういう所は見ていても気持ちいい所である。
前作までと同様に、最初は何も考えずに笑って楽しみ、次はパロディの元ネタを探りながら楽しむということが出来るので、何度も楽しむことが出来る作品である。(パロディの元ネタを捜すには、それなりの映画の知識が必要であるのは言うまでもないですが...)
↓シリーズ第1作と第2作
↓シリーズ全3作のセット
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