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「THE OSCAR」 [映画(洋画)]

表題の作品は1966年のアメリカ映画「オスカー」である。物語は、アカデミー賞の「オスカー像」を巡る裏話的な物語であり、映画ファンとしたらチェックしておきたい作品である。尚、1991年にシルヴェスター・スタローン主演の同じ邦題の作品(原題は定冠詞が付かない「OSCAR」である。)は、本作のリメイクでも続編でもなく、何の関係もない。

作品データを記しておくと、時間は121分、原作はリチャード・セイル、製作はクラレンス・グリーン、製作総指揮はジョセフ・E・レヴィン、監督はラッセル・ラウズ、脚本はハーラン・エリスンとラッセル・ラウズとクラレンス・グリーンの3人、撮影はジョセフ・ルッテンバーグ、音楽はパーシー・フェイスである。そして出演は、スティーヴン・ボイド、エルケ・ソマー、エリノア・パーカー、ミルトン・バール、ジョセフ・コットン、ジル・セント・ジョン、アーネスト・ボーグナイン、ウォルター・ブレナン、ジーン・ヘイル、マール・オベロン、ナンシー・シナトラ、ブロデリック・クロフォード、ジェームズ・ダン、たちである。尚、ジル・セント・ジョンは後に「007/ダイアモンドは永遠に」でボンド・ガールとなるジル・セント・ジョンである。

恒例のアカデミー賞授賞式が開催されようとしていた。主演男優賞の本命と見られているフランキー・フェーンもやってくる。彼はここに辿り着くまで、並々ならぬ苦労を重ねていた。(ということで、フランキーの過去の物語となる。)数年前、フランキーはハイミーとローレルと組んで田舎町を巡業していたが、ある町で彼らは売春斡旋の罪に問われることになった。仮釈放中にニューヨークに高飛びした彼ら。ローレルはフランキーを愛し、子供を宿していたが、フランキーはパーティーで知ったケイに夢中だった。そんな時、フランキーはハリウッドのプロデューサーと契約する話が持ち上がった。そして契約してスターへの道が開けたフランキー。しかし、批評家たちが絶賛した彼の主演映画「難関突破」は興行的には失敗し、契約延長はならなかった。で、酒と女に溺れるフランキー。が、「難関突破」で彼はアカデミー主演男優賞候補にノミネートされた。で、フランキーは受賞できるように裏工作を始めるが...

フランキーが行う裏工作は同情を引こうとするものであるが、そういう裏工作をすると、思わぬ方向に自体は転がっていく物であって、結局、受賞できないということになるものであるが、やっぱり、という物語の展開は、良識あるものである。が、これに似たような裏工作は大なり小なりあるのでしょうね。そういうことを考えながら見ていると、面白い作品である。アカデミー賞に興味がある方は、一度はご覧になっておいた方がよろしいかと...(だけど、ソフト化されていないなんて、悲しいところです。LaserDiscではリリースされていたのですけど...)

 

参考までにアカデミー賞関係の本を...

アカデミー賞―オスカーをめぐるエピソード (中公文庫)

アカデミー賞―オスカーをめぐるエピソード (中公文庫)

  • 作者: 川本 三郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 文庫

アカデミー賞全史

  • 作者: エマニュエル レヴィ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1992/03
  • メディア: 単行本

アカデミー賞のすべて―From 1928 To 2006 (MOOK21)

アカデミー賞のすべて―From 1928 To 2006 (MOOK21)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 共同通信社
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: ムック
アカデミー賞を買った男―夢を追いかけて映画バイヤーになった (夢を語る技術)

アカデミー賞を買った男―夢を追いかけて映画バイヤーになった (夢を語る技術)

  • 作者: 梅原 健
  • 出版社/メーカー: B!インターナショナルブックス
  • 発売日: 2005/06
  • メディア: 単行本
アカデミー賞―ハリウッドの栄冠

アカデミー賞―ハリウッドの栄冠

  • 作者: 長谷川 正
  • 出版社/メーカー: 共同通信社
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 大型本

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