「OSCAR」 [映画(洋画)]
表題の作品は1991年のアメリカ映画「オスカー」である。'70'sに「ロッキー」で肉体アクション俳優としてスターとなったスタローンも、体力的に衰えてきたということもあって、初のコメディに挑んだ作品である。が、散々な評価をされることになった作品でもある。受賞はならなかったが、ゴールデン・ラズベリー賞でワースト主演男優賞、ワースト監督賞、ワースト助演女優賞の3部門にノミネートされて、低い評価をされている作品であるが、なかなかどうして、結構楽しむことが出来る作品である。尚、1966年の「オスカー」(原題は定冠詞の「THE」が付く「THE OSCAR」)とは何の関係もない。
作品データを記しておくと、時間は109分、製作はレスリー・ベルツバーグ、製作総指揮はアレックス・ポンティとジョセフ・S・ヴェッキオの2人、監督はジョン・ランディス、脚本はマイケル・バリーとジム・マルホランドの2人、撮影はマック・アールバーグ、音楽はエルマー・バーンスタインである。そして出演は、シルヴェスター・スタローン、ピーター・リーガート、オルネラ・ムーティ、ドン・アメチー、イヴォンヌ・デ・カーロ、ヴィンセント・スパーノ、マリサ・トメイ、エリザベス・バロンデス、ティム・カリー、カーク・ダグラス、ウィリアム・アザートン、アート・ラフルー、エディ・ブラッケン、ブルース・デイヴィソン、チャズ・パルミンテリ、サム・チュー・Jr.、たちである。
物語の舞台は1931年のシカゴ。ギャングのアンジェロは父親の遺言によって足を洗って堅気に戻り、傷ついた家名を立て直すことになる。で、「悪名クリーン作戦」を開始する。しかし、付け焼き刃的なその作戦は上手くいくはずがなく...
物語はギャングが足を洗うために繰り広げるドタバタを描いたコメディである。同じ肉体派のシュワちゃんも手地磁気コメディ作品に出演するようになったが、その「ツインズ」と比べながら見るのも面白いところである。が、本作は単なるドタバタ・コメディというだけであって、今ひとつ魅力がない。まあ、「ロッキー」や「ランボー」などのアクション作品以外のスタローンを見ると言うのも悪くはない、ということで、一応チェックしておけばよろしいかと。
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