PETER PAUL & MARY『IN THE WIND』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1963年に発表された彼らの3rd.アルバムであり、彼らの代表的なアルバムの一つである。本アルバムの特徴は、BOB DYRANの曲を取り上げていることであり、『Blowin' In The Mind』(邦題:風に吹かれて)が世界的な大ヒットとなり、これによってフォーク・ブームを巻き起こした。同時に、DYRANのソング・ライターとしての地位も不動のものにした。ビッグ・ヒット曲が生まれたこともあって、本アルバムも大ヒットを記録していて、Billboardのアルバム・チャートで、1963年11月の5週間、1位の座に君臨し続けた。で、1964年の年間アルバム・チャートでも堂々の2位にランクインしている。
収録曲は以下の全12曲である。『Very Last Day』『Hush-A-Bye』『Long Chain On』『Rocky Road』『Tell It On The Mountain』『Polly Von』『Stewball』『All My Trials』『Don't Think Twice, It's All Right』『Freight Man』『Quit Your Low Down Ways』『Blowin' In The Mind』。
この中からは、世界的な大ヒットになった『Blowin' In The Mind』がBillboardのシングル・チャートで最高位2位を記録していて、1963年の年間シングル・チャートでも17位にランクインしている。
本アルバムからのお薦め曲は、当然ながら『Blowin' In The Mind』は外せない。また、DYRANの曲である『Don't Think Twice, It's All Right』と『Quit Your Low Down Ways』も同様である。本アルバムでは、どうしてもDYRANの曲に注目が集まるが、それ以外でも綺麗なハーモニーをたっぷりと聴かせてくれている。それらからは『Rocky Road』『Tell It On The Mountain』『Stewball』をお薦め曲としてピックアップしておく。
'60'sのフォーク・ブームではPP&Mの残した功績はあまりにも大きい。次々とフォーク・グループが出てきて、'60's後半はBEATLESを中心とするロックとフォークが幅を利かせることになりましたからね。本アルバムは、その'60'sフォークの代表的なアルバムであり、長閑な自然を感じさせるだけでなく、都会的なセンスの良さが輝いている。そしてその輝はリリースから40年以上が流れた現在でも全く色褪せていない。まさに「EVERGREEN MUSIC」という言葉がピッタリである。そして聴く者の心にいつも安らぎを与えてくれる。'60'sサウンドを聴くのであれば、本アルバムは聴いておかなければならないアルバムの一つである。
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