「関東シリーズ」(その4) [映画(邦画)]
今回からは、1971年に日活製作シリーズに突入です。言うまでもなく、先に記した東映製作のシリーズとは別物である。今回は、日活シリーズの第1作の「関東流れ者」です。このシリーズは、日活最後のアクション・シリーズとなった作品群である。
シリーズ第1作「関東流れ者」
作品データを記しておくと、1971年の日活作品で、時間は87分である。監督は小沢啓一、脚本は棚田吾郎と小椋正彦の2人、撮影は安藤庄平、美術は松井敏行、音楽は小杉太一郎である。そして出演は、渡哲也、丘みつ子、沖雅也、水島道太郎、内田良平、原田芳雄、青木伸子、今井健二、木村俊恵、長浜鉄平、たちである。
物語は、悪どく稼ぐやくざたちがひしめく夜の盛り場。そんな中に、昔気質で義理と人情で仁侠道を押通す立花組組長・立花茂三郎の縄張りもあった。そんな昔気質の立花に拾われて育った滝村周次の弟・洋が中学を卒業して集団就職で上京してくる。二人だけの祝いの席に周次の舎弟分・淳が飛び込んできて、縄張内のクラブで昔仲間の坂下の弟・次郎が暴れているという知らせを受け、その場に行く周次。何とかその場は収めたものの、ちょっとした騒動から襲われた立花を守るために次郎を刺す。自首して刑務所に入ることになった周次。4年の歳月が流れて仮出所した周次が戻って来ると、状況は大きく変わっていた。坂下組はは壊滅、立花組も壊滅に近い状況になっていた。阿部が立花組の殆どを掌握していて、売春や麻薬に手を染めていた。周次は阿部に怒り、立花組の再建のために立ち上がるが、周次を消すために阿部は動き出す。そんな中、立花が殺され、周次は追いつめられていき、遂に阿部と勝負することになる...
任侠映画らしい展開で進んで行く物語であり、それに日活お得意のアクションが融け合って、男臭さを感じさせてくれる。味わいながらじっくりと見たい一本である。
↓DVDではなくてビデオです。
↓日活時代の渡哲也出演作品をいくつか。
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