QUEENSRYCHE『THE WARNING』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼らの2nd.アルバムである。彼らの1st.アルバムは自主製作レーベルで製作したアルバムを再リリースしたものであるので、本アルバムはメジャー・デヴューしてからは実質的な初のアルバムということになる。そういうこともあるのか、サウンドの方は大きく変わった。JUDAS PRIESTの後継者と言われて期待されたが、プログレ的な要素が前面に出るということになった。(このサウンドの変化は、次作で一気に開花することになる。)本アルバムは、Billboardのアルバム・チャートで最高位61位を記録するスマッシュ・ヒットになった。
収録曲は以下の全9曲である。『Warning』『En Force』『Deliverance』『No Sanctuary』『NM 156』『Take Hold Of The Flame』『Before The Storm』『Child Of Fire』『Roads To Madness』。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーである『Warning』、 『En Force』『Deliverance』というところと、『Before The Storm』、そして10分近い大作である『Roads To Madness』をピックアップしておく。時間的に長い曲はそれだけドラマが秘められているが、『Roads To Madness』はそういう所がたっぷりとあり、これはしっかりと聴いておきたい曲である。
彼らの1st.アルバムを気に入った方が、同じ方向性の音楽と期待して、本アルバムを聴くと、完全に裏切られることになる。が、後に彼らが発表する名盤に繋がるサウンドが既にここに現れている。よって、後の彼らのアルバムの原点ということにもなる。1st.アルバムを気に入ったという方にはお勧めできないが、後の彼らのサウンドを気に入っている方は、しっかりと聴いておきたいアルバムである。
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