TwellV・神宮前名画座「GASLIGHT」 [ETC.(その他)]
9月にこの作品「ガス燈」については記しているが、TwellVの映画放送で放送されたことから、改めて記すことにする。(以前に記したものは、ここをクリックしてご覧下さい。
最初に、この作品データについて、改めて記しておく。1944年のアメリカ映画であり、ジャンルは心理サスペンス・ドラマということになる。また、白黒作品である。時間は114分、製作はアーサー・ホーンブロウ・Jr.、原作はパトリック・ハミルトン、監督はジョージ・キューカー、脚本はジョン・ヴァン・ドルーテンとウォルター・ライシュ、ジョン・L・ボルダーストンの3人、撮影はジョセフ・ルッテンバーグ、音楽はブロニスラウ・ケイパーである。そして出演は、シャルル・ボワイエ、イングリッド・バーグマン、ジョセフ・コットン、メイ・ウィッティ、アンジェラ・ランズベリー、テリー・ムーア、たちである。(アンジェラ・ランズベリーのスクリーン・デヴュー作でもある。)本作でI.バーグマンはアカデミー主演女優賞を受賞し、美術監督賞と室内装飾賞も獲得している。
TwellVの映画枠である「神宮前名画座」の良い所は、途中にCMが入らないというところである。(先週の「風と共に去りぬ」は1回入ったが、4時間近い作品であり、インターミッションと考えられるので、許せる。)しかも、今週はノーカットということで、2時間という放送枠で、113分半の作品が放送された。尚、番組タイトルを入れると、本編は約114分となり、CMが僅か5%というのは、無料放送の民放では考えられないところである。(WOWOWの映画放送を見ているような気になります。)但し、音声の方が二ヶ国語放送ということなので、WOWOWのように字幕スーパーはない。(こうなると、原語で見るのは辛い...)で、日本語吹き替え版で見ることになる。
本作はサスペンス・ドラマであり、このジャンルの作品では、途中にCMが入ると、どうしても緊張が緩んでしまうだけに、途中にCMが入らない形の放送というのは大歓迎である。BS JAPANの「シネマクラッシュ」のように、途中のCMが1回30秒であっても、サスペンスでは白けてしまう。(→この時間だったら、ジャンルによっては気にならない場合もありますけど...)
来週は、H.ボガードとI.バーグマンの名作「カサブランカ」の登場となるが、この作品の時間は103分である。ということは、今回の「ガス燈」よりも10分ほど短いと言うことになる。「ガス燈」がノーカットで途中のCMなしで放送されたので、「カサブランカ」も同様に、ノーカット、途中CMなし、二ヶ国語、字幕スーパーなし、という形で放送されるであろうが、やっぱり大歓迎である。
その後は「三十四丁目の奇蹟」「グランドホテル」が放送される予定になっている。先週の「風と共に去りぬ」もそうであるが、12月放送の5作品は、よくよく考えたら全て日本では著作権の保護期間が満了した作品ばかりである。(但し、日本語吹き替え音声や、日本語の字幕スーパーの部分に関しては、著作権の保護期間は満了していない。著作権が切れたのは、オリジナルの英語バージョンの映画の部分である。)よって、これらの作品はワンコイン・DVDとして廉価版が発売されているものということになる。後発局であり、先行する他局と差別化するための選択であろうが、貴重な名画が放送されるということで、この路線を続けて貰いたい所である。(何せ、筆者がTwellVでは唯一見る放送枠ですから...)
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