「PUPS」 [映画(洋画)]
表題の作品は1999年の映画「パップス」である。イギリス出身のアッシュと、松竹退社後、チーム・オクヤマを立ち上げて活動していた奥山和由がタッグを組んだ作品である。少年少女の銀行強盗を描いたドキュメンタリー・タッチのサスペンス・ドラマである。また、少年らしい姿の描写と、'60's終盤から'70'sにブームとなったアメリカン・ニュー・シネマのような雰囲気も持ち合わせている。
作品データを記しておくと、時間は103分、製作はアッシュとダニエル・M・バーガーの2人、製作総指揮は奥山和由、監督と脚本はアッシュ、撮影はカルロス・アルグエロ、音楽はラルフ・デブランクである。そして出演は、キャメロン・ヴァン・ホイ、ミーシャ・バートン、バート・レイノルズ、アダム・ファラー、デヴィッド・アラン・グラフ、カート・ローダー、ダーリン・ナリタ、たちである。
13歳のスティーヴィーはロスの郊外に住む普通の少年である。ある日、彼は母が隠していた銃を見つけるが、これが彼の人生を大きく変えることになった。ガールフレンドのロッキーに拳銃を見せびらかしていたスティーヴー。で、いつしか「銀行強盗をしよう」と言いだしたスティーヴーは、それを実行してしまう。銀行に入ると同時に銃を取り出すと、客たちを人質に取る。地元警察にFBIが加わり、犯人(=スティーヴィー)に対する説得が始まるが、話はかみ合わない。スティーヴィーはMTVのレポーターの取材を要求し、カメラの前で悩める心の内側を語る。そんな中、便所に閉じこめられていた警官がスティーヴィーに銃を向けたことから、事件は急展開に...
少年の悩める心の描写は良いのだが、事件の方が突然急展開して、強盗事件が解決してしまうことになるが、もう少しドラマがあっても良かったと思うが、破滅に突き進んでいく若者ということ、更に「銀行強盗」ということで、あの名作「俺たちに明日はない」を思い出すことになる。(登場人物はより若いですが...)
主演のミーシャ・バートンは「シックス・センス」でお馴染みであるが、本作でもなかなか良い演技を見せている。また、バート・レイノルズも存在感のある所を出しているが、やっぱり随分と老けましたねぇ...
↓DVDではなくてビデオです。
↓何となく、この作品を思い出します。
コメント 0