ROD STEWART『VAGABOND HEART』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1991年に発表された彼の16枚目のスタジオ・アルバムである。(3年ぶりのアルバムになり、'90'sに入ってからは初のアルバムである。)ソロとしてのキャリアも随分と長くなった('90'sになったということで20年を越えました。)ロッドであるが、'90'sになっても健在ぶりを発揮するアルバムとなった。(セクシーという所は衰えてきた感もあるが、円熟味が増してきました。)やはり、ロックを楽しむという内容のアルバムに仕上がっていて、元気な所は変わりません。で、本アルバムはイギリスでは最高位2位を獲得する大ヒットとなり、アメリカでもBillboardのアルバム・チャートで最高位10位を記録すると共に、1991年の年間アルバム・チャートでも38位にランクインしている。
収録曲は以下の全12曲である。『Rhythm Of My Heart』『Rebel Heart』『Broken Arrow』『It Takes Two』『When A Man's In Love』『You Are Everything』『The Motown Song』『Go Out Dancing』『No Holding Back』『Have I Told You Lately』『Moment Of Glory』『If Only』。
この中からシングル・カットされたのは、イギリスでは4曲、アメリカでは3曲であり、それぞれが大ヒットを記録している。まが、イギリスのみでシングル・カットされた『It Takes Two』は最高位5位を記録し、続いて『Rhythm Of My Heart』がアメリカ・Billboardのシングル・チャートで最高位5位、イギリスでも最高位3位を記録した。またこの曲は、1991年のBillboard年間シングル・チャートでも50位にランクインしている。更に、『The Motown Song』が、イギリスでもアメリカでも最高位10位、『Broken Arrow』がイギリスで最高位54位、アメリカでは最高位20位を記録している。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、シングル・カットされてヒットを記録した『Rhythm Of My Heart』と『The Motown Song』、更に『Rebel Heart』というロック・ナンバーと、たっぷりと聴かせてくれる『You Are Everything』も忘れないでピックアップしておく。
セクシーさはともかく、ハスキーなボーカルは一段とうま味が出てきて、円熟期に入って安定した所を聴かせてくれているので、落ち着いて聴くことが出来るアルバムである。楽しみながら聴きましょう!
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