「THE ROOKIE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1990年の映画「ルーキー」である。この作品は、クリント・イーストウッドが次世代の若手にバトンを渡す形で監督も兼ねた刑事アクション作品である。が、その後のイーストウッドは監督としても認められ、活躍し続けるが、C.シーンの方は、本作当時は次代を担うと期待されたが、作品にも恵まれず、低迷していくことになるのは皮肉な所でもある。また、まもなくWOWOWでも久しぶりに放送されるが、少し先駆けて記すことにする。
作品データを記しておくと、時間は120分、製作はハワード・カザンジャンとスティーヴン・シーバートとデヴィッド・ヴァルデスの3人、監督はクリント・イーストウッド(15本目の監督作品である。)、脚本はボアズ・イェーキンとスコット・スピーゲルの2人、撮影はジャック・N・グリーン、音楽はレニー・ニーハウスである。そして出演は、クリント・イーストウッド、チャーリー・シーン、ラウル・ジュリア、ソニア・ブラガ、ララ・フリン・ボイル、トム・スケリット、ペペ・セルナ、マルコ・ロドリゲス、ピート・ランドール、ドナ・ミッチェル、ザンダー・バークレイ、トニー・プラナ、デヴィッド・シェリル、ハル・ウィリアムズ、ロイド・ネルソン、たちである。
タイトルが示す通り、物語は新人刑事とベテラン刑事がコンビを組んで、自動車窃盗団を追いつめていくというごくありふれた刑事作品である。また、「ダーティーハリー5」以来となるイーストウッドの刑事姿であるが、どことなくハリーに通じている所があるのはご愛敬といったところですかね...
幼い頃、弟をビルの屋上から転落死させてしまったデイヴィッド・アッカーマンはロス市警の警官になっていた。私服刑事になることを望んで、人気のない自動車盗難課を志願し、荒っぽい捜査で有名なベテランのニック・パロヴスキーとコンビを組まされることになる。ニックは相棒を殺した自動車窃盗団のボス・ストロムを追い続けていた。しかし、新人刑事のデイヴィッドは、事あるごとにニックの足を引っ張るばかりだった。そんなデイヴィッドにニックは無言で捜査のイロハを教える。そんな中、ストロムはカジノヘ強盗に入り、そして国外逃亡を企てていることを知ったニックとデイヴイッドはカジノに乗り込む。が、あと一歩の所でニックが人質に取られてしまって、一味の逃走を許してしまう。更にニックの身代金を要求するストロム。これに、自分のミスでニックを捕えられてしまったデイヴィッドは独力でニックの居場所をつきとめようとして、父に身代金を用意してもらう。が、ストロムはニックの恋人・サラを狙っていた...
アクションの方はC.シーンに任せたと言うことで、C.シーンが気を吐いている。クライマックスに向けて、C.シーンが演じるデイヴィッドの見せ場が充実しているが、美味しい所はやっぱりイーストウッド演じるニックがかっさらっていく。当時は期待の星であったC.シーンは本当に全てをイーストウッドに持って行かれてしまったように、今になって感じる所でもある。が、娯楽作品としては十分合格点を与えられる作品であり、楽しんで見ましょう!
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