RISKY BUSINESS(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1983年の映画「卒業白書」である。T.クルーズがブレークするきっかけになった作品でもあり、'80'sに量産された青春映画の一つである。一応、青春コメディということに分類されているが、ドタバタとしたコメディ作品ではなく、「ユーモアが利いた」程度であり、「恋する日曜日」のような雰囲気のある青春映画である。(音楽の使い方も上手くて、ここも「恋日」に通じる所がある。)
作品データを記しておくと、時間は100分である。製作はジョン・アヴネットとスティーヴ・ティッシュの2人、監督と脚本はポール・ブリックマン、撮影はレイナルド・ヴィラロボスとブルース・サーティースの2人、音楽はタンジェリン・ドリームである。そして出演は、トム・クルーズ、レベッカ・デモーネイ、カーティス・アームストロング、ブロンソン・ピンチョット、ラファエル・スバージ、ジョー・パントリアーノ、ニコラス・プライアー、ジャネット・キャロル、リチャード・メイサー、ケヴィン・アンダーソン、たちである。
シカゴの郊外のハイスクールの3年生である17歳のジョエルは、大学で経営学専攻を目ざしていて、一流大学に入り一流企業で働きたいと望んでいた。が、成績は今ひとつで、いつもモヤモヤした気分で白日夢ばかり見ていた。そんな時、両親が休暇旅行に出かけることになって、その留守を任されることになる。広い家で、父のステレオでロックを大音量で流し、酒を飲み、父親のポルシェを乗り回すジョエル。そんな所に既にハーバード大学に進学が決まっているマイルズが出前サービスの娼婦を呼び、ゲイの黒人がジョエルを訪ねてくる。有金の75ドルで引き取ってもらうが、その黒人が残していったメモにあった勧めという女性・ラナに電話してしまうジョエル。で、ラナと関係を持ったジョエルだったが、お金を要求されて...
('80'sの)当世学生の気質をユーモラスに描いているが、底抜けの明るさという所がなく、青春映画としたらちょっと異質の雰囲気がある。'80'sのヒット曲のいくつかがあるが、T.ドリームの音楽(スコア)が独特の世界観を出していて、そこが本作の特長となっている。
サントラ盤は'80'sの豪華アーティストたちが集結したものと、従来のサントラらしいサントラ盤のあいのこという感じであるが、スコアが良い味を醸し出していて、聴き所である。
そのサントラ盤の収録曲は以下の全11曲である。『Old Time Rock And Roll』『The Dream Is Always The Same』『No Future (Get Off The Babysitter)』『Guido The Killer Pimp』『Lana』『Mannish Boy (I Am A Man)』『The Pump』『D.M.S.R.』『After The Fall』『In The Air Tonight』『Love On A Real Train (Risky Business)』。
サウンドの方は、如何にも'80'sというサウンドとなっていて、'80'sという時代を大いに感じさせてくれるものである。若き日のT.クルーズの姿を見ることが出来る作品であり、その点でも'80'sを感じるが、サントラ盤によって、よりいっそう'80'sということを感じることになる。映画と共にサントラ盤の方も堪能したい作品である。
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