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STYX『THE GRAND ILLUSION』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1977年に発表された彼らの7th.アルバムである。(邦題は「大いなる幻影」)このアルバムは彼らのアルバムとして初めて全米TOP 10入りを記録したアルバムである。デヴュー時はプログレ系のサウンドだった彼らも、'80'sになると産業ロックの代表格のように言われるようにサウンドが大きく変わったが、本アルバムはコンセプト・アルバムであり、プログレ寄りの所があるアルバムである。ちなみに本アルバムは、Billboardのアルバム・チャートで最高位6位を記録し、1978年の年間アルバム・チャートでは7位にランクインしている。(結構長期にわたって売れたアルバムである。)で、彼らの人気も爆発することになり、「PIECE OF EIGHT」や「CORNERSTONE」「PARADISE THEATER」「KILROY WAS HERE」というビッグ・ヒットが続く黄金期に入っていくことになった。(それに伴って、サウンドが大きく変わることにもなった...)

収録曲は以下の全8曲である。『Grand Illusion』『Fooling Yourself (The Angry Young Man)』『Superstars』『Come Sail Away』『Miss America』『Man In The Wilderness』『Castle Walls』『Grand Finale』。

この中からシングル・カットされた『Come Sail Away』は1975年の『Lady』以来の全米TOP 10ヒットを記録(最高位8位)し、1978年のBillboard年間シングル・チャートでも56位にランクインしている。また、『Fooling Yourself (The Angry Young Man)』もシングル・カットされて、こちらは最高位29位を記録するヒットとなった。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、当たり前すぎるが『Come Sail Away』『Fooling Yourself (The Angry Young Man)』の2曲を挙げない訳にはいかない。(まあ、彼らの代表曲でもある訳ですからね。)が、筆者のお気に入りは『Miss America』であって、こちらもお薦めである。そして、本アルバムはコンセプト・アルバムとなっているが、最初と最後の『Grand Illusion』と『Grand Finale』の幕開けとエンディングが実に良いものとなっている。後の「PARADISE THEATER」でも同じことを行っているが、こういう所はやはりプログレの方に近いバンドならではでもあり、アルバムのクオリティを高いものにしている所でもある。

'80'sの音楽シーンを語ると、必ず「産業ロック」の話が出てきて、彼らの名前も必ず出てくるが、本アルバムは'70'sのアルバムでもあり、「産業ロック」の「さ」の字も出てこない。デヴュー時の雰囲気が残るアルバムであり、'80'sの彼らしか知らない方は逆に驚きがあるであろう。ロック・ファンであれば、聴いておくべき'70'sのアルバムである。

 

The Grand Illusion

The Grand Illusion

  • アーティスト: Styx
  • 出版社/メーカー: A&M
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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