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「ガメラ」(その6) [映画(邦画)]

今回は、WOWOWの全12作一挙放送の6日目の後半に放送されたシリーズ第8作の「宇宙怪獣ガメラ」についてです。前作から9年のブランクを経て登場した作品で、「昭和ガメラ」としては最後の作品である。

シリーズ第8作宇宙怪獣ガメラ」(1980年)
作品データを記しておくと、1980年の大映の作品で、時間は92分である。監督は湯浅憲明、脚本は高橋二三、撮影は喜多崎晃、美術は横島恒雄、音楽は菊池俊輔である。ナレーターを中村正が務めている。そして出演は、マッハ文朱、小島八重子、小松蓉子、前田晃一、高田敏江、桂小益、工藤啓子、林博二、池田真、飛田喜佐夫、斉藤安弘、豊隅哲朗、小林英樹、たちである。また、小林修が声の出演をしている。

宇宙海賊ザノン号、宇宙の星々を次々と滅ぼしてきた侵略者である。その宇宙海賊ザノン号が次の標的を地球として進撃を開始。平和星M88から派遣され、現在は地球人の中に身を隠していたスーパーウーマンのキララ、ミータン、マーシャはこれを察知する。ザノン号は侵略の邪魔となる平和星のエージェントたちを捜し出すために、女工作員ギルゲを地球に派遣する。ザノン号からはかつてガメラと戦った怪獣たちを送り込んで来る。武器を持たないキララたちは手の出しようがなかったが、キララは友人の圭一少年からガメラの事を知り、念力でガメラを呼び出す。で、ガメラが怪獣たちに立ち向かって行く...

過去の作品群のガメラと怪獣のバトル・シーンの映像を使ったことで、ガメラと怪獣に関する部分は新撮がなく、ドラマ部分のみの新撮で構成した物語である。更に、「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」「キン肉マン」(漫画)、「こち亀」(漫画)が劇中に登場するということで、お楽しみとなっている。また、ザノン号は「スターウォーズ」のスターデストロイヤーであるし、平和星の3人はスーパーマンを意識している。ということで、本作は「ガメラ」が登場するものの、過去の作品をつなぎ合わせたパッチワークのようなものとなっていて、これをシリーズに加えることには賛否両論がある。→ある意味、パロディ映画のような作風と言うことも出来る。(但し、内容はコメディに走っていない。)まあ、過去の映像資産をつなぎ合わせ、活弁で台詞を展開すれば、全く別物の作品となる、という映像作品の新たな活用方法を示した作品と言って良いでしょう。

ただ、今回のWOWOWの「一挙放映」ということで、他の作品を見て間もない間に見たら、誤魔化されたというような印象を受けてしまう。本作は、他の「昭和ガメラ」シリーズを見てから暫く間を開けて見るべきですね。

 

宇宙怪獣ガメラ

宇宙怪獣ガメラ

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2007/10/26
  • メディア: DVD

↓「昭和ガメラ」シリーズのBOX

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ガメラ THE BOX 1969-1980

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