必殺スペシャル「必殺忠臣蔵」 [ドラマ]
KBS京都の7日間連続放送の3日目(大晦日)の放送作品は、1987/1/2に放送された「必殺スペシャル」第8弾の「必殺忠臣蔵」です。「必殺仕事人Ⅴ旋風編」の5話と6話の間に放送されたこの作品は、当然のことながらその「旋風編」のメンバーを中心としたものである。吉良邸討入りがあったのは1702年12月14日のこと。主水たちの時代とはズレがあるはずなのだが、「必殺ワールド」はパラレルワールドだということで、そういう時代設定上のズレは深く考えないことにする。また、本放送は正月スペシャルということもあって、2時間45分枠での放送ということで、本編の方も137分と長尺である。
物語は「必殺」らしいもので、赤穂浪士たちが討ち取った吉良は実は影武者で、本物の吉良をったのは仕事人だった、というアイデアを具現化したものである。そのため、色んなお遊びが散りばめられていて、楽しくなってくる。(但し、史実を誤って覚えてしまわないように...)
ゲスト陣では、過去のシリーズで仕事人だった近藤正臣、本田博太郎の名前があり、当時の現役作品だった「旋風編」の主題歌を歌う川中美幸も出演している。(こういう所も必殺ならではです。)
「旋風編」では、順之助が歯医者の先生になって江戸に戻ってきているということで、討ち取られた吉良の入歯は、治療した順之助が作った入歯ではなく、べつのものだったというとから、赤穂浪士が討ち取った吉良は本物ではなくて影武者だったということが判明する。身動きが取れない状態になった赤穂浪士・大石の依頼で仕事人が動き、決着を付けるというものである。
「忠臣蔵」というあまりにも有名でお馴染みの物語であり、ネタとしても多々使われる物語でもあるが、「必殺流」の味付けがされていることで、ちょっと強引な設定があるものの、たっぷりと楽しむことが出来る。但し、本放送から21年という時間が流れていると、必殺が得意とした「時事ネタ」「流行ネタに関しては、「そういえば、そんなことがあったな...」ということになってしまい、中には「???」ということになってしまうネタとなっているが、これは仕方のないところですね...(ある意味では、TV作品らしいところを強く感じる所でもありますが...)
↓本作はこれに収録されています。
↓「忠臣蔵」はたくさんの作品があります。その一部を...
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