必殺スペシャル「大奥、春日野局の秘密」 [ドラマ]
5日目の放送作品はスペシャル第12弾の「必殺スペシャル・新春 決定版!大奥、春日野局の秘密・主水、露天風呂で初仕事」でした。本放送は1989/1/3である。「春日野局」の元ネタは当然のことながら「春日局」である。1989年のNHK大河ドラマが「春日局」ということで、レギュラーのTVシリーズは終了していたが、相変わらず流行りもののパロディを行うという必殺シリーズらしい所は健在であった。南紀勝浦と豪華ゲストというのが売りである。
また、時事ネタという点では、当時は昭和天皇が病気ということで、宴会などは「自粛ムード」ということになっていた。そういうことで、例年とは違っておとなしい年末年始であった当時の世相をしっかりと取り入れている。(本作の放送当時がいつだったかが分かれば「なるほど」と言うことになるが、それが分からなければ「何のこっちゃ?」となってしまうが、「時事ネタ」というのはそういうものである。)
仕事人の顔ぶれは、主水と政、加代にゲスト仕事人が加わるという構成で、TVシリーズが終了していた時期らしい顔ぶれとなっている。で、遠山金四郎、葛飾北斎、清水の次郎長という時代劇ではお馴染みのキャラクターが登場するというのが正月サービスといったところである。尚、史実では「春日局」であるが、本作ではそれをパロった「春日野局」ということになっているので、史実では生きていた時代がずれているのだが、その問題は蚊帳の外と言うことになる。
将軍家の跡継ぎの座を巡って大奥が揺れる。仕事人たちもその争いに巻き込まれることになる。というところで、主水が動き出すと、大きな陰謀があることが分かった...
いつものように、最終的には主水が片を付けることになるのだが、露天風呂で仕事をということで、主水が鼻の下を伸ばしている所など、楽しい所もしっかりとあります。
本放送が3時間枠だったということもあって、本編は144分という長尺の作品である。ラストのキャスト&スタッフの所は「荒野の果てに」が主題歌として使われている。また、余談であるが、本作が「昭和・必殺」の本当に最後となった作品でもある。
必殺スペシャル・決定版 大奥春日野局の秘密 主水、露天風呂で初仕事
- 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
- 発売日: 1994/10/19
- メディア: ビデオ
↓参考まで
必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 月が笑ってらぁ編 (ザ・テレビジョン文庫)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/02
- メディア: 文庫
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