「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その32) [ケータイ刑事]
今回は正月ということで、「ボンドガールとゲストキャラにおける類似点」をお休みして、「移動手段として使う乗り物」について述べることにする。(一応、本人が運転する乗り物ということに限る。)→特定のキャラについて述べるより、こうした方がグッズなどが豊富なので、それらを揃えることで華やいだ感じになるでしょうから...(「007」関連のグッズは多数ありますが、「ケータイ刑事」関連のグッズって殆どないですけど...)
「007」にはボンドカーと言われる自動車(四輪)が登場し、「ケータイ刑事」ではマウンテン・バイクが登場する。両作とも、この移動手段であるボンドカー/マウンテン・バイクはトレードマークのような所にもなっているが、メインとして作品を背負っていると言うことはなく、共に全ての物語に登場していないというのも、両作の類似点である。あくまでも「ツール」の1つとして上手く使っていて、主役であるキャラクタを喰ってしまうことがないというのは上手い所である。(一部のヒーロー作品では、乗り物がキャラクターを喰ってしまっているようなものもあるのも事実である。)そのため、両作とも主人公がしっかりと輝くことが出来る。(ということで、一応は「類似点」という所を記しておきます。)
「007」:ボンドカー。製作時期と共に車種/メーカーは変わっている。ボンドカーの名前を不動の物にしたのは「ゴールドフィンガー」に登場したアストン・マーチン・DB5である。(その後「サンダーボール作戦」で再登場している。)助手席がイジェクト出来るというのをはじめ、様々な仕掛け(秘密兵器)が用意されている。その装備は車種に応じて少しずつ違っている。
3代目ボンドの時に、派手な装備というところで一つの頂点に達したが、それは潜水艦にもなるロータス・エスプリである。(「私を愛したスパイ」に登場。)3代目ボンドのボンドカーといえば、ロータスをその後も使っており、ロータスと言うことになる。(アストン・マーチンには乗っていない。)
4代目ボンドでアストン・マーチンがボンドカーとして復活してからは、何らかの形でアストン・マーチンが登場するようになった。5代目ボンドがボンドカーとしてBMWが出てきても、アストン・マーチンがプライベート・カーとして登場した。(アストン・マーチンがボンドカーとなった時もある。)5代目ボンドの時も、ボンドカーの秘密兵器は派手になり、「トゥモロー・ネバー・ダイ」のBMW 750iLは携帯電話を使って遠隔操縦できる機能を備えていたし、「ダイ・アナザー・デイ」に登場したアストンマーチン・V12ヴァンキッシュは光学迷彩装置を搭載していて、姿を消すことが可能であった。(でも、車でなくなって潜水艦になるロータス・エスプリの派手さには半歩及ばない...)
6代目ボンドではアストン・マーチンがまたもボンドカーとして登場している。また、2代目ボンドの時は、特にボンドカーという特殊装備を持つ車は登場していないが、ボンドはプライベート・カーとしてアストン・マーチンを使っていた。
ということで、メーカーの変更があるものの、ボンドカーと言えば「アストン・マーチン」という印象が強い。インパクトの点では「ロータス」も忘れられないですが...
ボンドカーの場合、メーカーが市販している車をQが改造し、それを装備品として支給するのだから、メンテも十分に出来ないといけない。そう考えると、同じメーカーの車を使うというのは、その車がフルモデル・チェンジをしたら話は別であるが、マイナー・チェンジの範囲であれば、100%とはいわないが、同じ部品を使っている可能性が高くなるので、メンテもしやすくなる、という理由があるものと思われる。
「ケータイ刑事」:マウンテン・バイク。主人公の設定年齢が上であっても17歳ということなので、まだ運転免許を取ることが出来ないので、四輪(自動車)は基本的に登場しない。(→これも製作費を抑えるための一つの妙案ということになりますね。)物語に車が出ることはあるが、全て他人が運転している。が、移動手段としての乗り物はしっかりと用意されていて、それがマウンテン・バイクである。やはり製作時期の違いによってモデルの違いはあるが、使っているマウンテン・バイクは全てJAMIS製である。また、ボンドカーのような秘密兵器(特殊装備)は装着されておらず、ごく普通の自転車である。
そんな中、「ケータイ刑事」で「007」を意識した物語が1本ある。それは「泪・2nd.10話」である。ここでは高村さんがBMW Z3に乗って登場(実はレンタカーでした。)し、「バーボン・ボンドと呼んで」と口にしていた、(泪ちゃんはあっさりと「嫌で~す」と返していました。)そしてボンドのテーマ曲もどきをBGMにしていた。事件が発生して現場に向かう際、泪ちゃんは当然助手席へ収まりました。で、そのBMW Z3は、5代目ボンドの「ゴールデンアイ」でボンドカーとして使われた車であるので、ここは完全に「ケータイ刑事」が「007」を意識している所である。また、「ケータイ刑事」が最も「007」に接近した所でもある。→その泪ちゃんと高村さんというコンビは映画「0093女王陛下の草刈正雄」という007をパロった映画に発展しました。ということなので、黒川芽以さんには是非とも本物のボンドガールになって貰いたいところです。
今回は「正月企画」ということで、脇道に逸れることになったが、それでも一応は「類似点」がちゃんとあるのは、両作が共に「人類が残した偉大な文化遺産」というレベルに達しているからである。また、これは、主役が栄えてこそ他の要素も輝く、ということをスタッフもしっかりと分かっている証でもある。
次回は、ここのところずっと続けているキャラクターについてに戻り、「ボンドガールとゲストキャラにおける類似点」というお題を再開することにします。(誰が登場するかはお楽しみに。)
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