「ガメラ」(その8) [映画(邦画)]
年末のWOWOWの全12作一挙放送で、初日に放送された最新作「小さき勇者たち ~ガメラ~」が残っているということで、懐かしの邦画ヒーローの第15弾として取り上げた「ガメラ」シリーズの最終回とする。(間が空きましたけど...)尚、ここでは「ガメラ」シリーズとして扱うが、本作はあくまでも「番外編」として扱って、シリーズには含めないのが正解です。
まずは作品データを記す。2006年の作品で、時間は96分である。監督は田崎竜太、脚本は龍居由佳里、撮影は鈴木一博、怪獣造型は原口智生、美術は林田裕至、音楽は上野洋子である。そして出演は、富岡涼、夏帆、津田寛治、寺島進、奥貫薫、石丸謙二郎、田口トモロヲ、石川眞吾、成田翔吾、渡辺哲、正名僕蔵、小林恵、南方英二、諏訪太朗、江口のりこ、弓削智久、たちである。夏帆ポンが出演している所がポイントですね。(本作は2006年のGWに公開されたが、2006年2月公開(関西(京都、大阪)では2006年3月公開)となった「ケータイ刑事THE MOVIE」において、夏帆ポンの零ちゃんパートで、本作公開を控えて、「ガメラ」ネタが出てきた所は笑える所でもありました。)
今までのガメラシリーズとは全く別の視点で制作された作品であり、小さな亀が大きくなったらガメラになった、という、「これでもガメラ?」という物語になったのはどうしても違和感がある。少年とガメラの心の交流を描くというのであれば、怪獣にする必要があったのか、はなはだ疑問が残る。
舞台は伊勢志摩。交通事故で母を亡くしたばかりの少年・相沢透は、海岸で不思議な卵を拾う。で、その卵から小さなカメが生まれる。彼は父親に内緒で飼育することにして、名前を「トト」付ける。が、その亀は急速に成長し、火を噴き、空を飛ぶようになる...
一応、ガメラが登場し、同時に町を破壊する怪獣も現れるということで、形の上では怪獣映画の「ガメラ」と言うことになっているが、主題として何が言いたいのかが分からず、興行的にも転けるのも分かる内容である。そして出演者も平成ライダーでお馴染みの顔ぶれがある程度集まっていて、監督も総であるが、失速して最近は駄作の連続となっている平成ライダーらしい所が出ているのがそもそもの過ちである。そんな中、やっぱり夏帆ポンだけは別格です。本作では、まだぎこちなさも多少あるものの、「銭形零」から成長した姿を見せている。で、この後「天然コケッコー」に繋がることになるが、やっぱり実力者である「銭形ーズ」の一員(丹羽Pの眼力はやっぱり並じゃない!)だという大器ぶりはしっかりと出している。本作は、番外編として「ガメラ」シリーズに含められることはないので、埋もれてしまう可能性が大いにあるが、「夏帆ポンが出演している」ということで、将来語り継がれるだけになりそうな作品でした。
ということで、最後はWOWOWの放送から大分遅れることになったが、「昭和ガメラ」8作と「平成ガメラ」3作、そして番外編(夏帆ポン出演作品)ということで、「ガメラ」はこれにて幕です。
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