ケータイ刑事銭形雷38話(2nd.12話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
BS-iの再放送枠(毎週日曜日朝10時)に合わせて書いている「銭形雷[裏ネタ編]」。今回の物語は2nd.12話(通算では38話)の「BS-i初!まさかオペラ!? ~犯人はあなただ!殺人事件(前編)」である。「雷」では2度目、シリーズでも通算で4度目となる前後編の物語の前編である。で、今回はオペラということだが、ゲストに元宝塚歌劇団に所属していた5人が登場している、ということで、「宝塚歌劇団」について記す。
尚、BS-iの本放送時に記した記事は「ここをクリック(本放送)」、MBS放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。
宝塚歌劇団:女性だけの日本の歌劇団であって、親会社は阪急電鉄であり、所属員は阪急電鉄の社員扱いとなっている。(この部分は意外と知られていない。)
主に、専用劇場である宝塚大劇場(宝塚市)と東京宝塚劇場(千代田区)で公演を行っている。舞台に出演するのは宝塚音楽学校の生徒と卒業生である。劇団員が全て女性なので、男性役も女性が演じる。女性の役を「娘役」、男性の役を「男役」と言い、宝塚音楽学校の入学時にどちらかを優先的に希望することになっているが、厳密ではない。男役の方が熱狂的なファンの支持があることが多く、看板となるスター(トップ)は基本的に男役である。また、コンビを組む娘役のトップスターもいるが、男役があくまでも先に立つ。また、全員が芸名で活動することになっていて、本名を芸名には出来ないというルールがある。当初は百人一首にちなんだ名が芸名として付けられていたが、ネタが尽きたために現在では百人一首に固執せず、自分で自由に付けている。一応、過去に使われた芸名と被らないようになっているが、中には親娘3代で名乗っている名前も実際にある。
1913年、阪急電鉄の創始者・小林一三が結成した「寶塚唱歌隊」が前身である。(まもなく100年ということになります。)1914年に少女歌劇團となり寶塚新温泉で初演を行う。1921年に公演が増加したことによって花組、月組の2組に分ける。1924年に寶塚大劇場が完成したことで雪組が新設されて3組体制となる。1933年に星組が出来て4組体制となり、1934年に東京宝塚劇場が開場する。1939年に時局悪化の為に星組を廃止、1940年に宝塚歌劇団に改称。1948年に星組が復活、1998年宙組を新設して現在の5組による体制となる。(※組の他に専科があるが、これは位置づけが違っている。)
現在の宝塚の人気は1974年の「ベルサイユのばら」の大ヒットから始まったと言って良い所がある。とにかく、社会現象というように人気が沸騰しました。で、熱狂的なファンは「ヅカファン」とも呼ばれている。(女性のファンが殆どである。)特に、宝塚大劇場から続く「花の道」沿いでのスターの出入りを見送る姿は凄まじいものがある。
現在では、CSで舞台の様子を中継するチャンネルもあり、多くの公演を見ることが出来る環境が整っているし、BSデジタル放送の新しい局であるTewllVも毎週放送するという枠がある。
最近は、トップスターになると、直ぐに退団を決めて、「サヨナラ公演」ということが多くなっている。(所謂トップの短命化である。)退団してもそれだけ活躍できるだけの場があるからと言われているが、あまりにも短命のトップスターというのは、考え直して貰いたい所でもあります。
古くは、月丘夢路、乙羽信子、越路吹雪、淡島千景、新珠三千代、八千草薫、有馬稲子など、そうそうたる顔ぶれがいるが、その後も、浜木綿子、加茂さくら、鳳蘭、汀夏子、安奈淳、大地真央、黒木瞳、涼風真世、真矢みき、天海祐希、純名里沙、檀れい、紺野まひる、などは宝塚の出身である。
BS-i関連作品ということでは、「0093女王陛下の草刈正雄」に出演していた彩輝なお(宝塚所属時は、彩輝直)も宝塚出身である。また、「愛の迷宮」に出演していた宮本真希も宝塚出身であり、宝塚時代は「斐貴きら」という芸名であった。また、特撮ヒーロー作品に繋がる所では、「デンジマン」や「マシンマン」に出演した湖条千秋も元宝塚である。
大阪~神戸間を走る阪急、JR、阪神の各鉄道によって、下町、一般、上流というイメージがあるように、宝塚のスターには上品な雰囲気があり、芸能活動をしている人たちを見ても、スキャンダルとはほぼ無縁であり、上品さを備えているが、これは阪急電鉄のイメージとも見事に合致している。(歴代銭形を演じた顔ぶれも同様で、みんな品があります。)
阪急の梅田駅には、タカラジェンヌが起用された大きな広告ポスターが多数ある。ヅカファンにとっては、阪急沿線(やはり宝塚周辺)は聖地でもある。
最後に、今回の物語にゲスト出演している5人の元タカラジェンヌについて簡単に。
真織由季:男役、72期生、退団したのは1996年。
汐風 幸:男役、74期生、退団したのは2003年。父は歌舞伎俳優の片岡仁左衛門、兄は片岡孝太郎。男役スターとして活躍した。
海宝たまき:娘役、78期生、退団したのは2002年。宝塚に所属していた時の芸名は「海宝珠起」であり、退団してから「海宝たまき」と改名した。
※水月舞、和田有由の2人に関しては特に分かりませんでした。
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