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恋する日曜日・3rd.16話「ゴーゴーヘブン」[追加版] [ドラマ]

筆者のお薦め作品の時のみ、「[追加版]」として記しているMBSの放送の「恋日・3rd.」。今回は第16話「ゴーゴーヘブン」です。主演は丹羽Pプロデュース作品には初登場となる佐藤めぐみさんである。(「ケータイ刑事」を襲名するには年齢的に越えているのでアウトであるが、注目の若手を起用するということではドンピシャである。)物語は、失恋した女性が自殺しようとするが、新たな恋と巡り会って生きていく勇気を得る、という「恋日」らしい幸せな気分にさせてくれる物語である。しかも、それをコミカル調に描いていて、「自殺」という重くなってしまう問題を上手く料理している作品である。

テーマ曲は「未来少年コナン」のOP曲である『いま地球が目覚める』(この後の18話「県境」ではED曲の『幸せの予感』がテーマ曲として使われます。)であり、この曲の主題を上手く置き換えた物語となっている。

BS-iの本放送時に記したものについては、ここをクリックしてご覧下さい。また、物語にの内容については、BS-i本放送時に記したものを整理して、再度記しておきます。

夜、あるビルの屋上で投身自殺をしようとしている森口杏奈(もりぐち・あんな)。靴を脱いで揃えて、遺書を置く。そしてフェンスに手を掛けて乗り越えた。が、滑ってその場に転んでしまう。起き上がって飛び降りようとして端に移動する杏奈。いよいよ飛び降りようとすると、その瞬間「自殺ですか?」と声を掛けられる。振り返った杏奈は天体観測にやってきた尾崎良成(おざき・よりなり)の姿を目にした。「関係ないでしょう」と突っぱねる杏奈。「まあ、そうですよね」と言うと、天体観測の準備を始める良成。杏奈は「普通、止めるでしょう。こういう場合」と呟く。これに「すいません。今更ですが、止めた方が良いですか?」と良成。「もう無理よ、止めても無駄」と突っぱねる杏奈。すると「そうですか。じゃあ頑張って下さい」と全く止めない良成は杏奈のことを忘れて天体観測に入る。で、杏奈は改めて飛び降りようとするが、今度は良成が持ってきたおにぎりを食べる音が耳に届き「凄く気が散るんですけど」と良成に文句を言う。が、その時良成は杏奈が書いた遺書を開いて読んでいた。で、慌てる杏奈は「返して!」とフェンスを越えて良成を追いかける。で、逃げる良成。

階段を逃げる良成だったが、直ぐに杏奈に追いつかれ、捕まる。で、名前を知った良成は自己紹介をすると「字が間違っています」と言って「遺書」と正す。(杏奈は「遣書」と書いていた。)更に良成は杏奈がスカートをはいていることで「スカートってダメじゃないですか。飛び降りた時、パンツ丸見えですよ」と言い出す始末。で、杏奈は今着ている服やアクセサリーが藤本という男に関係するものであり、思い出を語り「死ぬ時は藤本さんとの思い出に包まれて死にたかったから」と語る。が、その時、杏奈のお腹が鳴った。で、良成は「僕、奢りますよ」と言って杏奈を食事に誘った。

居酒屋。杏奈はとにかく食べまくる。が、良成は「まあ、最後の晩餐ですからねぇ。太ることなど気にしないでいっぱい食べて下さ~い」と驚く様子もなかった。死のうとした理由を尋ねると「遺書に書いてあったでしょう」と言う杏奈。「一身上の都合で死にますって、それだけでは分かんないですよ」と良成。これに「もう一枚入っていたでしょう」と藤本に宛てた手紙みたいなものがあることを言う杏奈・しかし「一枚だけでしたよ」と言われて改めて遺書を見る。確かに一枚しか入っておらず「入れ忘れた...」と杏奈。

で、その手紙に書かれていた内容を尋ねる良成に、その文章を言う杏奈。それを聴いた良成は「ふられちゃったんですか」と言うが、これに杏奈が「藤本さんには親同士が決めた婚約者がいて、私が自ら身を引いたの!」と叫ぶように主張する。で、大声で言ったことで居酒屋の客たちの視線は全て杏奈に集まることに...

良成は「藤本くんの家、知ってますよね。だったら会いに行きましょう」と言い出す。「そんなのルール違反でしょう」と杏奈は拒むが「未練残すと成仏できないですから。成仏して天国に行けるようにミッション開始!」と良成。で「作戦名は「ゴーゴーヘブン」で」ということでノリノリになっていた。杏奈は「絶対楽しんでいるよ...」と突っ込んでいた。

藤本のマンションにやってきた二人。玄関の前で「では、感激のご対面!」と言って呼び鈴を押そうとする良成だったが「心の準備ってものがあるでしょう」と杏奈はそれを止める。何と言えばいいのかと言いだし、「さっき泣いたからお化粧崩れた」と言って化粧直し始める。すると「死に化粧ですか?」と尋ねる良成。「五月蠅い」と突っぱねる杏奈。そうしていると良成が玄関の呼び鈴を背中で押してしまい、ピンポーンと響いた。で、直立不動で玄関の前に立つ二人。が、何の反応もない。で、もう一度呼び鈴を押す良成。が、やはり何も反応無い。すると「じゃあ、電話してみましょうよ」と良成。それで杏奈は携帯を出して開くが、待ち受け画面が藤本の写真となっていて、電話を掛けることが出来ない。それを見て「番号教えてくれたら代わりに僕が掛けますよ」と良成。で、杏奈は番号を教えて良成が電話を掛けた。が、直ぐに杏奈は「こんなに朝早く迷惑だし...」と言って電話を止めさせた。(朝の5:35でした。)で、3時間ぐらいしたら出勤時間になるということで、それまで待つことにした。

階段に腰を下ろした二人。杏奈が寒そうにしているのを見て良成はマフラーを外して杏奈に渡す。が「後で返して下さいよ。それ付けたまま自殺されたら後味悪いんで...」と釘を刺すのも忘れなかった。杏奈は「ちゃんと返すよ」と言ってからそのマフラーを首に巻いた。そんなことをしていると、新聞配達のおじさんがやってきて二人に声を掛けた。「もしかして、藤本さん、待ってるの?」「はい」と答えた杏奈は、先週ぐらいに藤本は引っ越したということを教えられた。で「嘘っ!」と杏奈。

近くの公園に移動した二人。杏奈が藤本に電話を掛けるが、「出ない」ということだった。良成は藤本の会社に行ってみようと思ったが、杏奈は会社の場所を知らなかった。で、良成は突然杏奈にいくつかのイエス/ノーの質問を始める。で、その結果から「藤本くんに遊ばれていたんですよ」と告げる。新聞配達のおじさんも、杏奈が(待っていたのは)3人目であり、藤本は女泣かせだったと告げたが、杏奈はファンがいたと言って藤本を庇う。藤本の会社を知らないのは?と尋ねられると「私、バカなんだもん。忘れちゃったんだよ」と惚ける。これに良成は「杏奈さん、死ぬくらいだったら、何だって乗り越えられます」と言う。これに「私、トイレ行ってくる」と言って席を外す杏奈。

杏奈を待っていた良成の携帯が鳴った。それは藤本からで、「先ほど着信履歴があったんで掛けてみた」ということだった。これに良成は「携帯を拾ったんです。そうしたらこの番号が出てきたので掛けてみた」と言う良成。「さっきはその拾った携帯から掛けた?」と尋ねる藤本に「あっ、はい」と良成。で、誰の携帯かを尋ねると「俺の元カノのやつ」と言う藤本だったが「すっげえ迷惑」と言い捨てて「他を当たってくれ」と言って切ってしまった。

そんな所に杏奈が戻ってきた。手にはおしるこの缶を持っていて「これあげる」と良成に1本渡す。が、おしること知った良成は「変わったチョイスしますねぇ」と驚く。これに「てへっ」と言って舌を出す杏奈。で、おしるこは思い出の飲み物だということを語り、「やっぱり会いたいよ」と口にした。良成は「携帯見せてもらっても良いですか」と言い、杏奈は携帯を渡す。良成は保存されている写真を次々と見て、藤本のバックに映っているものから、会社は渋谷にあると考えた。更に1枚の写真にIDカードが映っていて、そのマークから藤本はスコーピオン商事に務めているということが分かる。で、スコーピオン商事にやってきた二人。

1F受付の電話から藤本に連絡しようとする良成だったが、杏奈は藤本には婚約者がいて、会社での立場もある、と言って止めさせて、ロビーで待つことにした。ロビーに腰を下ろした二人。杏奈は「どうしてここまで付き合ってくれるの?」と尋ねる。「好きだから、かな」と言う返事に「えっ?」と杏奈。良成は頑張っている人を手伝うのが好きということだった。自殺しようとしている人は一つのことを凄く真剣に悩んでそうするが、そう言う人を応援したくなる。悪い人じゃない、ちょっと不器用なだけだと言う良成。で、杏奈は「あたしもそうなのかなぁ」と漏らし「そう思いますけど」と返す良成。で、杏奈は笑ってみせた。

そうしていると、藤本の姿を見た杏奈が「藤本さん」と声を掛けた。驚く藤本は訳を問うが「困るよ、そういうの」と言うと杏奈の側にやってきて、一方的に「ルール違反だ」と杏奈を責め、言い終わると去っていこうとする。杏奈は「待って。藤本さん。私以外に付き合っていた人、いたの?」と尋ねる。藤本は鼻に掛けたように笑うと「て言うか、俺、君と付き合っていたっけ?」と悪びれた様子も見せずに言い捨てて、去っていこうとする。これに良成が立ち塞がり「杏奈さんは自殺しようとしたんです」と告げる。すると藤本は杏奈に向かって「ダメじゃないか。もっと前向きに生きなきゃ。強くなりなよ」と言い宥める。これに良成が怒り「杏奈さんは本気で人を愛したんだぞ。それをお前が偉そうに上から物言うな!」と藤本の襟元を掴んで食ってかかる。これに藤本はパンチで応戦し「うぜえんだよ」と言い捨てた。で、良成は飛びかかっていき、取っ組み合いの喧嘩となる。

そんな二人を見た杏奈は「止めて、私のために争わないで」と叫んで二人の間に入って止めようとする。が、藤本が簡単にあしらって投げ飛ばす。倒れた杏奈の目に入ったのは良成の望遠鏡だった。で、立ち上がった杏奈は望遠鏡を取り出すと「止めてよ、バカ」と叫んで藤本の背中に一発お見舞いした。で、良成から離れた藤本を追って望遠鏡を振り回す杏奈。望遠鏡を振り回す杏奈は「私は思い出なんかよりも今の大切なものを守る」と叫んで、藤本を追い払った。

伸びていた良成は「望遠鏡って、こんな使い方もあるんですね」と言って起き上がる。頭をかきながら「ゴメン」と杏奈。すると「これ、返します」と言って良成は杏奈が遺書に入れた藤本宛の手紙を返した。(遺書にはちゃんと2通入っていて、良成が抜いていた。)

スコーピオン商事から出てきた杏奈と良成。杏奈は藤本宛の手紙を破り捨てた。それを見て「とりあえず、作戦ゴーゴーヘブンは終了ですね」と良成。「うん」と頷く杏奈。で、良成は「次の作戦、行きますか」と言って杏奈のスカートもジャケットもネックレスも似合っていない(マフラーはなかなかだと言うのも忘れなかった。)ので新しいのを買いに行こう、と誘う。(作戦名は「ゴーゴー・ファッションセンター・杏奈のイメチェン大作戦」)これに笑顔を見せた杏奈。良成は杏奈の手を握って、二人は走り出して行った。

今回の物語、Aパートは13分半弱、Bパートは12分半強でした。また、ラストのキャスト、スタッフのエンドロールの所で歌有りの主題歌が流れましたが、またも主演者の歌ではありませんでした。一番最後に「このドラマはフィクションです。ドラマのストーリーは、主題曲の作品とは一切関係ありません」という注釈テロップはいつもの通りでした。

失恋から自殺未遂を乗り越えると、新しい恋が待っていた、ということで、試練を乗り越えると幸せが待っているというアニメ「未来少年コナン」に通じるものがあった物語でした。また、ヒロインのハッピー・エンドというのも、やはりオーソドックスではあるが「恋日」らしい所である。また、「自殺」という重いイメージがあるテーマをコミカル調に進めていくということで、重さを感じさせることがなかったのは、物語としたら良い所でした。但し、現実では実際にこんなに上手くいくとは限りません。

次回の物語は第17話「忘れ路の面影」という物語で、テーマ曲は「銀河鉄道999」からゴダイゴの歌う『Galaxy Express 999 ~銀河鉄道999』(TVアニメ版ではなくて、劇場版アニメの主題歌です。)主演は瓜生美咲(当時11歳)。美絵素四姉妹の四女であり、「東京少女・セピア編」でも主演作がある多聞チルドレンの一人です。(7代目というよりは8代目のケータイ刑事候補ではないかと思われる。)物語の方は、シリアル路線のもので、ちょっとファンタジックな所のある物語である。

その次は第18話「県境」(テーマ曲は「未来少年コナン」から『幸せの予感』、主演は柳生みゆ)で、やはりシリアスな物語である。が、次に筆者が記すのは、その先の第19話「アダルトな恋」にします。(これは「恋する日曜日」ではなくて「恋する佐藤二朗」という感じのシュールであり、コミカルであり、ジロー・ワールド全開という怪作です。)

 

↓これは13話までの収録なので、この物語は収録されませんが...

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