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「てなもんや」(その3) [映画(邦画)]

今回は、シリーズ全5作の中で、1本だけ1つの年に1本の製作ということになったシリーズ第3作について取り上げる。尚、この作品から制作が東映京都の製作ではなく、東宝・宝塚映像と渡辺プロの製作ということになり、路線の変更が行われた。また、前2作は白黒作品であったが、カラー作品となった。(しかし、「てなもんや」シリーズのカラー作品というのは、何処か雰囲気が違うと感じてしまいます...)

シリーズ第3作てなもんや東海道」(1966年)
作品データを記しておくと、1966年の東宝、宝塚映像、渡辺プロの作品で、時間は93分である。原作は香川登志緒、監督は松林宗恵、脚本は長瀬喜伴、新井一、沢田隆治の3人、撮影は鈴木斌、美術は松山崇、音楽は萩原哲昌である。そして出演は、藤田まこと、白木みのる、ハナ肇、藤木悠、なべおさみ、長沢純、伴淳三郎、犬塚弘、谷啓、石橋エータロー、南利明、田中春男、阿部九州男、横山ノック、横山フック、横山パンチ、天本英世、上田吉二郎、世志凡太、小杉義男、安田伸、中真千子、沢井桂子、梓みちよ、浜美枝、野川由美子、若月輝夫、南都雄二、塩沢とき、平参平、原哲男、高橋紀子、浅川美智子、加藤茶、たちである。

お馴染みの時次郎と珍念のコンビに関西のお笑い界のスターたちにクレイジーキャッツが加わり、当時のアイドルも出演ということで、娯楽作としても方向が変わった作品である。が、ドタバタ・コメディという所は変わっていない。後にボンドガールとなる浜美枝も出演している。(本作の翌年「007は二度死ぬ」です。)

物語は、気楽な旅を続ける時次郎と珍念は、亀山城下にやってきた。二人はそこで身投げ寸前の娘・お染を助ける。ニセ祈祷師・風天仙人が流したふらふら教の信徒総代である父・卯兵衛がお染を仙人の側女にしようとしたため、悲嘆して自殺を図ったのだった。お染に同情した時次郎は珍念を連れて五里厳寺に乗り込む。寺では仙人のもと下で浪人・丹下完膳と般若の政が信者たちから金をまき上げていた。また、そのお金を時次郎と顔馴染の鼠小僧次郎吉が狙っていた。分け前のことで政と争って正体を暴露した仙人と完膳。時次郎たちは次郎吉や改心した政、卯兵衛の協力を得て、仙人たちを追い払った。で、珍念は五里厳寺住職に、時次郎はお染に惚れたが、久松という恋人がいることできっぱりと諦めた。新しい道に進んだ時次郎の所に、清水次郎長、大政、小政、石松が食客としてやってくる。賭場へ出かけるが、時次郎はスッテンテンに...

珍念が住職に収まるだけでも面白いのに、これは物語の前半であって、その珍念と別行動を取る時次郎というのもまた面白い。結局、時次郎と珍念の凸凹コンビの腐れ縁は切っても切れないということになりますね。出演者が豪華になり、娯楽作品としてもパワーアップした楽しい作品である。

 

↓本作はソフト化されていないので、TVシリーズをピックアップしておきます。

てなもんや三度笠 爆笑傑作集(1)

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  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2006/05/03
  • メディア: DVD

てなもんや三度笠 爆笑傑作集(2)

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  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2006/05/03
  • メディア: DVD
てなもんや三度笠 爆笑傑作集(3)

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  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2006/05/03
  • メディア: DVD

てなもんや三度笠 爆笑傑作集(4)

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  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2006/05/03
  • メディア: DVD

てなもんや三度笠 爆笑傑作集(5)

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  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2006/05/03
  • メディア: DVD


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