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「STILETTO」 [映画(洋画)]

表題の作品は1969年の映画「USAブルース」である。ハロルド・ロビンズのベストセラー小説の映画化作品である。アクション・スリラーを目指した作品である。が、どうも「007」とリーズをはじめとする'60'sのスパイ映画のブームを意識しているところが出ている作品である。何せ本作には、5年後(1974年)に「007/黄金銃を持つ男」でボンドガールとなるブリット・エクランドと、7年前(1962年)の「007/ドクター・ノオ」でドクター・ノオを演じたジョセフ・ワイズマンが出演しているので、嫌でも「007」のことが頭に浮かんでしまいます...

作品データを記しておくと、時間は99分、原作はハロルド・ロビンズ、製作はノーマン・ローズモント、監督はバーナード・L・コワルスキー、脚本はA・J・パッセル、撮影はジャック・プリーストリー、音楽はシド・ラミンである。そして出演は、アレックス・コード、ブリット・エクランド、パトリック・オニール、ロイ・シャイダー、ジョセフ・ワイズマン、バーバラ・マクネア、ジョン・デナー、たちである。

あるマフィアの男・マテオを立件しようとする検事。が、マテオに不利な証人たちが次々と殺されていく。そしてまたも証人が殺される事態になった。が、その時、チェザーレという金持のプレイボーイがその場にいたということから、チェザーレをマークすることにする検事。すると、マテオとチェザレーがイタリアのある寒村で会っていて、チェザレーはマテオの手先として働いていたことを掴む。マテオの仕事から足を洗いたいと願うチェザレーだったが、それを許さないマテオだった。ということから、マフィア組織のボスはチェザレーの暗殺指令を出す...

マフィアの一員であるマテオ、手先として動いていたチェザレー、マテオを立件しようとする検事局、そしてマフィア組織のボスがそれそせれの思惑で動いていくサスペンス・タッチの作品であり、展開としたらなかなかのものがある。が、「007」を相当意識している様で、華やかなカジノを舞台にした所などは、本作の本筋からちょっと離れてしまった感が否めない。(→良くも悪くも'60's映画らしいところである。)とは言っても、本作には「007」のような派手なキャラクターは登場しないので、別の意味では、何処かに華があるという一点豪華さを上手く表現したということにもなる。

派手さはないが、じっくりと見る分には悪くない作品である。が、勝手はLDでリリースされていたものの、現在では本作のソフトがないと言うのが寂しい所です...

 

↓原作小説(洋書です。)

Stiletto

Stiletto

  • 作者: Harold Robbins
  • 出版社/メーカー: Donald I Fine
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: ハードカバー


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