UNDERWORLD『UNDERNEATH THE RADAR』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1987年に発表された彼らの1st.アルバムである。現在ではイギリスのテクノ・シーンの大御所として君臨している彼らであるが、デヴュー時のサウンドはすこし毛色が違うものになっていて、'80's前半の第二次ブリティッシュ・インベージョンの当時に脚光を浴びたニュー・ロマンティックのような雰囲気に漂うシンセサイザー・サウンドである。(1987年ということを考えたら、少し陳腐化しているようなサウンドである。)よって、別のグループではないかという印象を受けるかも知れない。→本作があったからこそ、その後、テクノの道に進んでいき、今日の地位を築いたのである。
収録曲は以下の全10曲である。『Glory! Glory!』『Call Me No.1』『Rubber Ball (Space Kitchen)』『Show Some Emotion』『Underneath The Radar』『Miracle Party』『I Need A Doctor』『Bright White Flame』『Pray』『God Song』。
この中からシングル・カットされたのは4曲あるが、シングル・チャートにランクインしたのはアルバム・タイトル・ナンバーである『Underneath The Radar』だけであった。Billboardのシングル・チャートで最高位74位を記録している。これ以外のシングル・カットされた曲は『Glory! Glory!』『Pray』『Show Some Emotion』である。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『Underneath The Radar』『Glory! Glory!』『Call Me No.1』『God Song』という所をピックアップしておくが、'90's以降の彼らのサウンドに心酔している方には、彼らのサウンドとは思えないでしょうね。
本アルバムはUNDERWORLDのアルバムであるが、後の彼らを知っているから、彼らではない別のバンドのアルバムである、というように受け取ることの出来るアルバムである。が、'80's後半に'80's前半の雰囲気を漂わせてくれるサウンドであり、'80's前半の第二次ブリティッシュ・インベージョンの波に乗って飛び出したDURAN DURANなどのニュー・ロマンティック派のサウンドを親しんだ方には、逆に親しみやすいサウンドである。兎に角、UNDERWORLDという名前は同じだが、別のバンドだと思って聴いた方が良さそうなアルバムである。
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